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NASA小惑星探査機「Psyche」がスイングバイ時に撮影した三日月形の火星

こちらは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の小惑星探査ミッション「Psyche(サイキ)」の探査機が撮影した火星の画像を合成したものです。

NASAのPsyche探査機が2026年5月2日から5月15日にかけて撮影した火星の合成画像(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU)
【▲ NASAのPsyche探査機が2026年5月2日から5月15日にかけて撮影した火星の合成画像(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU)】

Psyche探査機が火星に接近していた2026年5月2日から5月15日にかけて、同探査機のマルチスペクトルイメージャーで取得した画像が使われています。三日月形の火星が徐々に大きくなっていく様子を、1枚の画像に凝縮して表現しています。

軌道変更と観測機器のテストを兼ねた火星スイングバイ

Psycheミッションの最終的な目的は、火星と木星の間にある小惑星帯(メインベルト)に位置する、金属に富む同名の小惑星「16 Psyche(プシケ)」を詳細に探査することです。プシケには2029年8月に到着し、様々な高度で周回しながら観測を行う予定です。

【▲ 2026年5月の火星スイングバイ時にPsyche探査機が撮影した火星(動画)(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU; Produced by True Story Films)】

2026年5月15日、Psyche探査機は火星でスイングバイ(太陽を公転する惑星などの重力を利用して軌道を変更する方法)を実施し、表面から約4609kmを通過しました。

軌道の変更が主な目的でしたが、マルチスペクトルイメージャー、磁力計、ガンマ線・中性子スペクトロメーターといった観測機器のキャリブレーション(較正)とテストも兼ねて、撮影やデータの取得が行われました。NASAによると、観測機器は正確に動作し、火星に関する既知の情報と一致するデータが得られただけでなく、いくつかの新たな知見ももたらしたといいます。

次の画像は、スイングバイ中にマルチスペクトルイメージャーで撮影した火星表面の様子。4枚の画像が合成されています。中央下のフルニエ・クレーター(Fournier、直径約114km)をはじめとした大小のクレーターや、尾根、風が作り出した筋状の模様などが捉えられています。

NASAのPsyche探査機が2026年5月15日の火星スイングバイ時に撮影した火星の表面。4枚の画像を合成したもの(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU)
【▲ NASAのPsyche探査機が2026年5月15日の火星スイングバイ時に撮影した火星の表面。4枚の画像を合成したもの(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU)】

NASAによると、火星スイングバイに成功したPsyche探査機は、小惑星プシケに向けて順調に飛行しています。2026年秋には電気推進による加速を再開し、2029年のプシケ到着を目指すということです。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典