
(引用元:NASA)
今回紹介するのは、NASAが2012年7月18日に公開した系外惑星候補「UCF-1.01」の想像図です。
手前に描かれているのがUCF-1.01です。直径は約8400kmで、地球の約3分の2と推定されている小さな惑星候補です。主星である赤色矮星GJ 436のすぐ近くを、約1.4日の周期で公転している可能性があります。

想定される主星との距離は地球と月の距離のおよそ7倍で、推定温度は摂氏約600度に達します。かつて大気を持っていたとしても、すでに失われている可能性が高く、表面は溶融したマグマに覆われているかもしれません。
画像の奥に小さく描かれている天体は、同じ主星を周回する海王星サイズの系外惑星「GJ 436b」です。また、背景にはオリオン座を形作る星々やプレアデス星団なども描かれています。GJ 436は地球から約33光年と比較的近いため、地球でもよく知られた天体を見ることができますが、見る方向が変わるため、星の並び方は地球から見た場合とは異なります。
海王星サイズの惑星を観測中に見つかった「想定外の発見」
UCF-1.01が見つかったきっかけは、別の系外惑星の観測でした。NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡でGJ 436bのトランジット(惑星が恒星の手前を横切る現象)を観測していたところ、別のタイミングで主星の光がわずかに暗くなる現象が見つかりました。
過去の観測データも調べた結果、同じような減光が約1.4日周期で繰り返されており、未知の惑星が主星の手前を通過している可能性が浮上しました。
2012年に発表されたUCF-1.01は、スピッツァー宇宙望遠鏡の観測から初めて見つかった新たな系外惑星候補です。さらに、別の惑星候補「UCF-1.02」の兆候も見つかりました。ただし、観測された減光が惑星によるものだと断定するには証拠が足りず、質量も測定できなかったため、どちらも惑星候補として発表されました。
その後の再解析では、GJ 436b以外の惑星を示す証拠は確認されていません。UCF-1.01とUCF-1.02は現在も確認済み惑星にはなっておらず、観測された減光の正体は明らかになっていません。将来のより精密な観測によって、その正体が判明するかもしれません。
編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- NASA Science - Exoplanet is Extremely Hot and Incredibly Close (Artist's Concept)
- NASA/Spitzer - Spitzer Finds Possible Exoplanet Smaller Than Earth
- UCF Exoplanets Group - UCF Discovers Two Nearby Sub-Earth-Sized Exoplanet Candidates










