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アメリカの民間企業Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)は2026年10月28日付で、開発・製造を進めてきた次世代宇宙船の1号機を「Apeiron(アペイロン)」と命名したと発表しました。Apeironは同日、アメリカのアリゾナ州にある同社の工場から、運用拠点となるニューメキシコ州のスペースポート・アメリカへ移送されています。

古代ギリシャ語で「無限なるもの」に由来

ヴァージン・ギャラクティックは2023年6月から、空中発射式の有人宇宙船を用いたサブオービタル(準軌道)での商業宇宙飛行を提供しています。先代の宇宙船「VSS Unity(ユニティ)」による飛行は、宇宙旅行や研究のために7回実施されました。

2024年6月に実施された最後の商業宇宙飛行では、6名のクルーを乗せたVSSユニティは高度約1万3500mで空中発射母機「VMS Eve(イブ)」から切り離され、自身のエンジンを使ってマッハ3近くまで加速し、高度約87.5km(※)に到達した後にスペースポート・アメリカへ帰還しています。

※…国際的には高度100km以上が宇宙と定義されていますが、アメリカ空軍では高度80km以上と定義しています。

この飛行以来、同社は新型宇宙船の開発に注力してきました。同社によると、次世代宇宙船は週2回の飛行と、500回を超えるミッションに耐えられる機体寿命を想定して設計されており、乗客の座席もユニティの4席から最大6席に増やされています。

今回名前が発表されたアペイロンは次世代宇宙船の1機目となるもので、古代ギリシャ語で「無限なるもの」を意味します。社員などが用意した候補の中から一般投票を通じて選ばれた名前で、同社によれば投票には83か国の人々が参加しました。

2027年の商業宇宙飛行再開を目指す

アペイロンは母機となるVMSイブに吊り下げられ、スペースポート・アメリカまで移送されました。ヴァージン・ギャラクティックは今後、アペイロンのアビオニクス(航空電子機器)で使用されるソフトウェアの統合と検証を進めながら飛行試験の準備を行う予定です。

同社は、アペイロンの飛行試験が無事に完了すれば、2027年第2四半期の初め頃に乗客を乗せた商業飛行を開始する見込みだと述べています。また、組み立てが進められている次世代宇宙船の2号機も、2027年第2四半期の終わりから第3四半期の初めに商業運用を始める見込みだということです。

関連画像・映像

ヴァージン・ギャラクティックの新型宇宙船「Apeiron(アペイロン)」(Credit: Virgin Galactic)
【▲ ヴァージン・ギャラクティックの新型宇宙船「Apeiron(アペイロン)」(Credit: Virgin Galactic)】
ヴァージン・ギャラクティックの新型宇宙船「Apeiron(アペイロン)」(Credit: Virgin Galactic)
【▲ ヴァージン・ギャラクティックの新型宇宙船「Apeiron(アペイロン)」(Credit: Virgin Galactic)】
空中発射母機「VMS Eve(イブ)」に吊り下げられて離陸した新型宇宙船「Apeiron(アペイロン)」(Credit: Virgin Galactic)
【▲ 空中発射母機「VMS Eve(イブ)」に吊り下げられて離陸した新型宇宙船「Apeiron(アペイロン)」(Credit: Virgin Galactic)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典