20160405sun
 
私たちの頭上に昇る太陽は1つ。地球が太陽の周りを自転しながら回っているから、当然ですよね。しかし、広い宇宙の中には「太陽を3つ持つ惑星」があるというのです。上のイメージ図はこの惑星付近の月からみた惑星と、3つの太陽です。なんとも幻想的な光景ですね! 今回はそんな不思議な惑星についてご紹介したいと思います。
 
3つの太陽を持つことが発見されたのは、685光年離れた獅子座に位置する惑星「KELT-4Ab」。このKELT-4Abが位置する惑星系「KELT-4」には、以前までは2つの恒星があると思われていました。しかし太陽系外惑星を探すKELTプロジェクトや複数の天体望遠鏡による観測により、1つだと思われていた恒星は実は2つだったと判明したのです!
 
3つの恒星のうちの1つ、「Kelt-4A」は太陽の質量の1.2倍を持ち、その他は太陽の0.65倍程度の重さです。2つの小さな恒星はKelt-4Aから328天文単位(太陽から地球の距離の328倍)を、4,000年かけて公転しています。また、お互いを30年かけて回転します。
 
そして、KELT-4Abは木星直径の1.7倍と大きな惑星で、大きな恒星の非常に近くを公転しています。1年の長さは地球換算でたったの3日で終わるんだとか! また、この星から見る恒星は地球から見る太陽の40倍の大きさに見えます。さらに大きな恒星の近くにいるせいか、その大気は非常に膨張して複雑な様相を見せています。
 
このように、太陽系外の惑星はそれぞれ違った、しかし興味深い特徴を持っています。こんなにバリエーションに富んだ惑星が宇宙にたくさんあるのなら、そのうちの1つや2つには宇宙人がいるかも…なんて思わず想像してしまいますね!
 
Image Credit: NASA/JPL-Caltech
■Hot Jupiter! Astronomers discover giant planet with three shining suns
http://www.latimes.com/science/sciencenow/la-sci-sn-kelt-4ab-three-sun-planet-20160404-story.html

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