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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

今回紹介するのは、カシオペヤ座の方向に位置する惑星状星雲「HFG 1」です。この画像は、アメリカ・アリゾナ州にあるキットピーク国立天文台の口径4mメイヨール望遠鏡で撮影されたもので、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLabから2020年6月30日付で公開されました。

水素の輝線(Hα)を赤、酸素の輝線([O III])を青に割り当てた擬似カラー画像で、進行方向に広がる青いバウショック(弧状の衝撃波)と、反対側に長く伸びる赤いガスの尾がはっきりと写し出されています。

キットピーク国立天文台のメイヨール望遠鏡で観測された惑星状星雲「HFG 1」(Credit: NOIRLab/NSF/AURA/T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab) & H. Schweiker (NSF NOIRLab))
【▲ キットピーク国立天文台のメイヨール望遠鏡で観測された惑星状星雲「HFG 1」(Credit: NOIRLab/NSF/AURA/T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab) & H. Schweiker (NSF NOIRLab))】

彗星のような形をした惑星状星雲

HFG 1を形作っているのは、中心にある「カシオペヤ座V664星(V664 Cas)」と呼ばれる連星です。この連星は天の川銀河の中を秒速およそ29~59kmという高速で移動しており、星雲のガスが星間物質にぶつかることで進行方向にバウショックが生じ、後方にはガスの尾が伸びています。まるで彗星のようなこの独特な姿は、連星が銀河の中を駆け抜けていることで生まれたものです。

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カシオペヤ座V664星は、約14時間という短い周期で互いの周りを回る連星です。高温のO型準矮星(白色矮星へ向かう進化段階にある星)と、比較的低温の伴星で構成されています。この連星は「激変前連星(pre-cataclysmic binary)」に分類されていますが、将来的に2つの星の距離が縮まると、伴星のガスが白色矮星へ流れ込み、激しく光を放つ「激変星」へと姿を変える可能性があります。

HFG 1は1982年に発見された、進化が進んだ惑星状星雲で、地球からは約1600光年離れています。長く伸びる赤い尾は、中心の連星が10万年以上にわたって星間空間を進んできた痕跡とされています。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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