
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「NGC 7753」。
ペガスス座の方向、約2億2000万光年先にあります。
明るい中心部分にきつく巻き付けられた渦巻腕(渦状腕)、その1本がまるで触れようとしているかのように、右下にある別の銀河「NGC 7752」へと伸びています。

天文学者のHalton Arpが1966年にまとめた特異銀河(特異な形態を持つ銀河)のカタログ「Atlas of Peculiar Galaxies」では、2つの銀河は「Arp 86」として収録されています。
ESA(ヨーロッパ宇宙機関)によると、NGC 7753とNGC 7752は重力を介して相互作用しています。手を取り合う親子のようにも見える2つの銀河ですが、小さいほうのNGC 7752は大きいほうのNGC 7753に完全に飲み込まれるか、それとも広大な銀河間空間に投げ出されるか、どちらかの運命をたどるとみられています。
ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 7753とNGC 7752の観測は、星を形成する冷たい分子雲と若い星の関係を理解する研究の一環として行われたということです。
冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の「ACS(掃天観測用高性能カメラ)」、ブランコ4m望遠鏡(セロ・トロロ汎米天文台)の「DECam(ダークエネルギーカメラ)」、地上の望遠鏡による掃天観測プロジェクト「SDSS(スローンデジタルスカイサーベイ)」で取得したデータを使って作成されたもので、ESAから2021年10月18日付で公開されました。
本記事は2021年10月24日公開の記事を再構成したものです。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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