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ハッブル宇宙望遠鏡が最後のサービスミッション直後に観測した銀河「NGC 6217」

こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した棒渦巻銀河「NGC 6217」。

こぐま座の方向、約6700万光年先にあります。

銀河の中心部をつらぬく棒状構造、その両端には、ピンク色の領域が飾り立てるように密集しています。

HST(ハッブル宇宙望遠鏡)のACS(掃天観測用高性能カメラ)で観測した棒渦巻銀河「NGC 6217」(Credit: NASA, ESA and the Hubble SM4 ERO Team)
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の掃天観測用高性能カメラ(ACS)で観測した棒渦巻銀河「NGC 6217」(Credit: NASA, ESA and the Hubble SM4 ERO Team)】

ピンク色の領域は、電離した水素ガスが放つ赤色の光が観測されるHII(エイチツー)領域(電離水素領域)で、輝線星雲の一種です。ガスと塵(ダスト)が集まった雲から新たな星が生み出されていることから、星形成領域とも呼ばれます。水素ガスを電離させているのは、若い大質量星の放射する紫外線です。

2009年のACS修理後に試験・較正の一環で観測

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の観測装置のひとつ「ACS(掃天観測用高性能カメラ)」の修理後の試験と較正の一環として、2009年の6月13日と7月8日に取得したデータを使って作成されました。

ACSの修理は、2009年5月に実施されたスペースシャトル「Atlantis(アトランティス)」によるSTS-125ミッションで実施されました。HSTにとって5回目のサービスミッションとなったSTS-125では、他にも「WFC3(広視野カメラ3)」の設置などが行われています。

スペースシャトルは2年後の2011年7月に退役しており、STS-125は最後のサービスミッションとなりました。時折トラブルは生じているものの、HSTはSTS-125から16年以上、1990年4月の打ち上げからは35年以上にわたって科学観測を続けています。

冒頭の画像はESA(ヨーロッパ宇宙機関)から2009年9月9日付で公開されました。

本記事は2019年3月6日公開の記事を再構成したものです。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典