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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

今回紹介するのは、NASAの太陽探査機「Parker Solar Probe(パーカー・ソーラー・プローブ、以下PSP)」が、日本時間2018年11月8日に撮影した太陽のコロナの画像です。Parker Solar Probeに搭載されている広視野カメラ「WISPR」が太陽の東側の縁の上空に伸びる「コロナ・ストリーマー」と呼ばれる構造を捉えたものです。

コロナ・ストリーマーとは、太陽の上層大気「コロナ」の中に見られる筋状の構造のこと。太陽の磁力線に沿って高温のプラズマが引き伸ばされ、まるで兜の先端から吹き流しがなびくような形を成すことから「ヘルメット・ストリーマー」とも呼ばれます。太陽活動が活発な領域の上空に現れることが多く、この画像でも少なくとも2本の光の筋が確認できるほど微細な構造が鮮明に写し出されています。

太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブの広視野カメラ「WISPR」が太陽表面から約2700万kmの距離で撮影したコロナ・ストリーマー(Credit: NASA/Naval Research Laboratory/Parker Solar Probe)
【▲ 太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブの広視野カメラ「WISPR」が太陽表面から約2700万kmの距離で撮影したコロナ・ストリーマー(Credit: NASA/Naval Research Laboratory/Parker Solar Probe)】

画面の中央左側にある小さく白い点は、太陽の光を反射して見えている水星です。また、その近くに連なるように見える暗い斑点は天体ではなく、背景補正処理によって生じた痕跡です。

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PSPは太陽の表面から約2700万km離れた位置からこの画像を撮影しました。地球から太陽までの距離(約1億5000万km)のおよそ18%にあたります。この画像が撮影される数日前には、初めての近日点通過で太陽表面から約2400万kmまで接近しています。それまでの最接近記録は、1976年に太陽探査機「ヘリオス2号」が打ち立てた約4270万kmで、PSPはその記録を大幅に塗り替えました。

2018年8月に打ち上げられたPSPは、金星の重力を利用して軌道を縮めながら太陽への接近を繰り返してきました。2021年にはコロナの内部に初めて突入することに成功し、太陽風に含まれる磁場が急激に折れ曲がる「スイッチバック」と呼ばれる現象の起源の解明にも貢献しています。2024年12月には太陽表面からわずか約610万kmまで到達し、人工物として史上最も太陽に近づきました。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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