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こちらは、NASA=アメリカ航空宇宙局の太陽探査機「Parker Solar Probe(パーカー・ソーラー・プローブ)」の広視野カメラ「WISPR」で取得した画像。

日本時間2024年12月25日20時40分、パーカー・ソーラー・プローブが太陽の表面から約600万km(※)まで接近する飛行を行った時に取得されたものの1枚です。

※…太陽の直径(約139万km)の約4.3倍、太陽から地球までの距離(約1億5000万km)の約4%。

太陽探査機「Parker Solar Probe(パーカー・ソーラー・プローブ)」の広視野カメラ「WISPR」で観測した太陽コロナと太陽風(Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Lab)
【▲ 太陽探査機「Parker Solar Probe(パーカー・ソーラー・プローブ)」の広視野カメラ「WISPR」で観測した太陽コロナと太陽風(Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Lab)】

視野にただよう白い煙のようなものは、太陽の上層大気である太陽コロナと、そこから放出されたプラズマの流れである太陽風。

NASAによると、史上最も太陽に接近したこの時の観測では、大量のプラズマが塊状に放出されるコロナ質量放出(Coronal Mass Ejection: CME)が複数、互いに衝突する様子が初めて高解像度で捉えられました。

次の動画は、日本時間2024年12月25日17時10分から翌26日0時33分にかけてWISPRで取得した画像を使って作成された、5秒間のアニメーションです(繰り返して合計3回再生)。コロナから放出された太陽風の動きを捉えていることがわかります。

【▲ 太陽探査機「Parker Solar Probe(パーカー・ソーラー・プローブ)」の広視野カメラ「WISPR」で観測した太陽コロナと太陽風のアニメーションバージョン(Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Lab; Edit: sorae編集部(繰り返し再生の処理))】

11年周期の活動が極大期を迎えている太陽の表面では、数多くの黒点が現れ、太陽フレアが頻繁に発生しています。こうした太陽活動のなかでも大規模なコロナ質量放出は、地球に到達すると磁気嵐を発生させ、人工衛星、通信網、電力網などに被害をもたらす可能性があります。

情報化社会にとって通信と電力は極めて重要なインフラであり、太陽活動によって文明の存続にも関わる事態が引き起こされる可能性もゼロではないのです。

研究者は、パーカー・ソーラー・プローブが捉えたコロナ質量放出の衝突・合体過程を分析することは、宇宙天気(太陽活動による宇宙環境の変動、宇宙嵐とも)を理解する上で非常に重要だと指摘しています。

太陽に接近するNASAの太陽探査機「Parker Solar Probe(パーカー・ソーラー・プローブ)」の想像図(Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Steve Gribben)
【▲ 太陽に接近するNASAの太陽探査機「Parker Solar Probe(パーカー・ソーラー・プローブ)」の想像図(Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Steve Gribben)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典