
(引用元:ESO)
今回紹介するのは、ESO(ヨーロッパ南天天文台)が制作した、天の川銀河内における惑星の存在を表現した想像図です。無数の恒星の周囲に、さまざまなサイズの惑星とその軌道が模式的に描かれています。

この想像図は、2012年1月に科学誌「Nature」に発表された研究成果をもとに制作されたものです。当時、国際研究チームはESOのラ・シヤ天文台などの望遠鏡を使い、6年間にわたって数百万個の恒星を重力マイクロレンズ法で調べました。
重力マイクロレンズ法とは、手前の天体(レンズ天体)の重力が背景の星の光を曲げて増光させる現象を利用した手法です。レンズ天体のそばに惑星があれば、増光のパターンに特徴的な変化が現れます。他の手法では見つけにくい、主星から離れた軌道にある惑星や質量の小さな惑星も検出できるのが特長です。
これらの観測データを統計的に解析した結果、恒星の約6分の1が木星質量の惑星を、約半数が海王星質量の惑星を、約3分の2がスーパーアース(地球の2倍から10倍程度の質量を持つ惑星)を持つと推定されました。これらを総合すると、天の川銀河では恒星1つあたり平均1個以上の惑星が存在することになります。惑星は例外的な存在ではなく、むしろ銀河の中ではごく当たり前の存在だったのです。
研究チームのDaniel Kubas(ダニエル・クーバス)氏は当時、次のように述べています。
「かつて地球は銀河の中で特別な存在かもしれないと思われていました。しかし今では、地球と似た質量の惑星が天の川銀河に実際に数十億個も存在するようです」
編集/sorae編集部
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