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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESO)

今回紹介するのは、ESO(ヨーロッパ南天天文台)が公開した、金星の地表と大気を描いた想像図です。強烈な温室効果によって灼熱と化した岩石の地表と、その上に重なる厚い大気や雲の層の様子が表現されています。

金星は地球とほぼ同じ大きさを持つことから「地球の双子」と呼ばれることがありますが、その環境は地球とはまったく異なります。大気の約96%は二酸化炭素で、強烈な温室効果によって表面温度は約460℃にも達します。大気圧は地球の約90倍で、地球の海面下約900mの水圧に相当します。さらに上空約50〜70kmには硫酸を含む厚い雲が広がっており、地表は常に雲の下に隠されています。

金星の地表と大気を描いた想像図。金星の表面温度は約460度に達し、大気圧は地球の約90倍。上空約50〜70kmには硫酸の雲が広がっている(Credit: ESO/M. Kornmesser)
【▲ 金星の地表と大気を描いた想像図。金星の表面温度は約460度に達し、大気圧は地球の約90倍。上空約50〜70kmには硫酸の雲が広がっている(Credit: ESO/M. Kornmesser)】

この想像図は、ESOが2020年9月14日に発表したプレスリリース「Possible Marker of Life Spotted on Venus」に合わせて公開されたものです。この発表では、金星の雲から生命の指標候補となり得るホスフィン(リン化水素、PH3)が検出されたとする研究が紹介されました。

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ホスフィンは、地球上では酸素の少ない環境にすむ微生物の活動や、人為的な化学反応などで生じる気体です。金星のような酸化的な大気環境では、通常の化学反応だけで説明しにくい量が報告されたため、「金星の雲に微生物が存在する可能性」として大きな注目を集めました(ただし、その後は検出の妥当性をめぐって議論が続いています)。

金星の謎に迫るため、NASAの「DAVINCI」や「VERITAS」、ESAの「EnVision」といった探査計画も進められています。将来の観測によって大気や地質の理解が進めば、ホスフィンをめぐる議論にも新たな手がかりが得られる可能性があります。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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