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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESO)

今回紹介するのは、ESO(ヨーロッパ南天天文台)が2010年4月に公開した、海王星最大の衛星トリトンの上空から見た様子を描いた想像図です。

窒素の氷に覆われたトリトンの表面の上には、薄い大気の層が広がっています。中央やや右には細く欠けた青い海王星が浮かび、左上には遠い太陽が小さく輝いています。一瞬、月面から地球を眺めているようにも見えますが、ここに描かれているのは、太陽から約45億kmも離れた世界です。

海王星最大の衛星トリトンの上空から見た想像図(Credit: ESO/L. Calçada)
【▲ 海王星最大の衛星トリトンの上空から見た想像図(Credit: ESO/L. Calçada)】

トリトンは1846年10月10日、イギリスの天文学者ウィリアム・ラッセルによって発見されました。直径は約2700kmで、太陽系の衛星としては7番目の大きさです。最大の特徴は、海王星の自転とは反対方向に公転する「逆行軌道」にあります。現在までに観測されている太陽系の大型衛星のうち、逆行軌道をもつのはトリトンだけです。

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また、表面温度が約マイナス235℃に達する極寒のトリトンにも、地球と同じように「季節」の変化が存在します。海王星が太陽を1周するには約165年かかるため、トリトンの1つの季節は40年以上も続き、軌道の傾きが大きいことからその変化も極端です。この季節の移り変わりを裏付けたのが、ESOのVLT(超大型望遠鏡)を用いた観測(2010年)でした。観測チームは、トリトンの南半球が夏を迎えて長期間太陽に照らされたことで、表面の窒素や一酸化炭素、メタンの氷が昇華(固体から直接気体になること)し、大気が以前よりも濃くなっていることを示しました。

トリトンを間近で観測した探査機は、1989年に海王星系を通過したNASAの「ボイジャー2号」だけです。ボイジャー2号は、トリトンの表面から暗い物質が数kmの上空に向かって噴き上がる、間欠泉のような活動も確認しました。

極寒の表面に薄い大気と大きな季節変化をもつトリトン。その全貌には、今も多くの謎が残されています。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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