私たちの頭上に輝く、美しい天の川。とくに長野県など空気の澄んだ場所で見る天の川は星が降ってくるようで、本当に感動的です。今回ご紹介するのは、まるで星の海の中を突き進む様な「天の川の中心を拡大し続ける動画」です。忙しい毎日を送っているあなたも、すこし宇宙のことを考えてリラックスしてみませんか?
この動画で利用されているのは、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像を組み合わせたものです。天の川とは私たちの太陽系を含む恒星の集まり(天の川銀河)で、中にいる私達には帯状の星の川のように見えます。また天の川銀河には2000億個の恒星があり、太陽系はオリオン腕の場所に位置しています。
そして、天の川の中心には超大質量ブラックホール「いて座A*(いてざエー・スター)」が存在しているといわれています。また、この場所では星が非常に密集しており「4.3光年の間に恒星が100万個も存在するほどだ」とハッブルの運用チームは伝えています。
このように宇宙の観測に大活躍してきたハッブル宇宙望遠鏡ですが、今後はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡にその任務が引き継がれる予定です。そして、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は赤外線を捉えることで、宇宙の起源を解明することを期待されています。その打ち上げ時期は2021年10月以降。同宇宙望遠鏡の6.5メートルの巨大な主鏡で捉えた宇宙を早く見てみたいですね。
Image Credit: NASA, ESA, and Hubble Heritage Team
Source: NASA