
こちらの画像は、「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」の近赤外線カメラ「NIRCam」と中間赤外線観測装置「MIRI」で観測した、南天の「ろ座」の一角。幅は満月の見た目の直径の15分の1程度です。
写っている光点のほとんどは銀河です。ぼんやりとした楕円銀河もあれば、渦巻銀河の姿もあります。

MIRIでは約100時間の観測を実施 2500以上の天体を捉えた
観測されたのは、「ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド(HUDF)」と呼ばれる領域の一部。
「ハッブル宇宙望遠鏡(HST)」が長時間の露光を実施し、約130億年前のものを含む約1万の銀河を捉えたことで知られる領域です。
ESA=ヨーロッパ宇宙機関によると、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はこの小さな範囲で2500以上の天体を捉えました。
その中には、塵に覆われた巨大な銀河か、あるいは宇宙の初期に形成された星々を含む進化した銀河の可能性がある、数百の天体も含まれています。
MIRIが捉える赤外線のなかでも短めの波長を通す3つのフィルターを使って約100時間かけて取得したデータと、さらに短い波長の赤外線を捉えるNIRCamのデータを組み合わせることで、研究者は数十億年にわたる銀河の形成と進化のプロセスを明らかにできると期待されています。
ハッブル宇宙望遠鏡の名を冠した「ろ座」のハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールドを再び捉えたこの画像は、“ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の今月の画像”として、ESAから2025年8月1日付で公開されています。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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