
中国は日本時間2025年5月29日に「長征3号B」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた小惑星探査機「天問2号」は予定されていた軌道に投入されたことを、CNSA=中国国家航天局やCASC=中国航天科技集団有限公司が発表しています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
打ち上げ情報:長征3号B遥110
- ロケット:長征3号B(Long March 3B/E)
- 打ち上げ日時:日本時間 2025年5月29日2時31分
- 発射場:西昌衛星発射センター(中国)
- ペイロード:天問2号(Tianwen-2)
天問2号について
天問2号は、2つの小天体を目標とする無人探査ミッションです。
1つ目の目標は、近地球小惑星のひとつ「Kamo'oalewa(カモオアレワ、仮符号2016 HO3)」です。公転周期がほぼ1年のKamo'oalewaは、地球を周回しているように見える軌道を描く準衛星としても知られています。大きさは数十~100m程度と推定されていて、月に天体が衝突した時に弾き出された月の破片ではないかと考えられています。
2つ目の目標は「311P/PanSTARRS」です。火星と木星の公転軌道の間に広がる小惑星帯(メインベルト)を約3.24年周期で公転する311Pは、彗星のような活動を示すメインベルト彗星のひとつとして知られています。
天問2号の探査機は、まずKamo'oalewaに接近して観測を行いながら採取地点を検討した上で、サンプル採取を実施。サンプルを収めた帰還カプセルを届けるため、2027年末頃に地球へ一度帰還します。探査機本体はサンプルを届けた後、再び地球を離れて小惑星帯に向かい、311Pの接近観測を行う予定。Kamo'oalewaのサンプルが届くまで2年半、ミッション全体では10年ほどを要する可能性があるということです。
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文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部
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