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中国の小惑星探査機「天問2号」が小惑星カモオアレワに接近 近傍観測とサンプル採取へ

CNSA(中国国家航天局)は2026年7月6日付で、小惑星探査ミッション「天問2号」の探査機が撮影した小惑星「Kamo'oalewa(カモオアレワ)」の画像を公開しました。

近傍観測を経てサンプル採取へ

中国の小惑星探査機「天問2号」が2026年7月2日に撮影した小惑星「カモオアレワ」。2026年7月6日公開(Credit: CNSA)
【▲ 中国の小惑星探査機「天問2号」が2026年7月2日に撮影した小惑星「カモオアレワ」。2026年7月6日公開(Credit: CNSA)】

こちらが公開された画像です。CNSAによると、2026年7月2日にカモオアレワから約20km離れた位置で撮影されました。スケールバーをもとにすれば少なくとも幅約30mはある、ゴツゴツとした岩塊のような姿をしています。

2025年5月29日に打ち上げられた天問2号は、2つの小天体を目標とする無人探査ミッションです。1つ目の目標が、今回画像が公開されたカモオアレワです。

公転周期がほぼ1年、近地球小惑星のひとつに分類されているカモオアレワは、地球を周回しているように見える軌道を描く準衛星のひとつとしても知られており、月に天体が衝突した時に弾き出された月の破片ではないかと考えられています。

CNSAによると、2026年6月6日にカモオアレワを捕捉した天問2号は、翌6月7日に距離3万km、6月19日に距離2000kmと、段階的に接近を続けてきました。今後はカモオアレワの形状、組成、内部構造の情報を得るために詳細な近傍観測を実施しつつ、サンプル採取に向けた準備を進めるということです。

サンプル持ち帰り後は次の目標へ

中国の小惑星探査機「天問2号」が撮影した地球。白い帰還カプセルが写っている。2025年10月1日公開(Credit: CNSA)
【▲ 中国の小惑星探査機「天問2号」が撮影した地球。白い帰還カプセルが写っている。2025年10月1日公開(Credit: CNSA)】

カモオアレワのサンプル採取に成功した天問2号は、サンプルを収めた帰還カプセルを届けるため、2027年末頃に地球へ一度帰還します。その後は、2つ目の目標である「311P/PanSTARRS」へ向かいます。

311Pは火星と木星の公転軌道の間に広がる小惑星帯(メインベルト)を約3.24年周期で公転する天体で、彗星のような活動を示すメインベルト彗星のひとつとして知られています。311Pに到着した天問2号は近傍観測を行う予定で、打ち上げからカモオアレワのサンプル到着まで2年半、全体では10年ほどを要する長期間のミッションになるとされています。

関連画像・映像

中国の小惑星探査ミッション「天問2号」の概要図。小惑星「カモオアレワ」は仮符号の「2016 HO3」で示されている(Credit: CNSA)
【▲ 中国の小惑星探査ミッション「天問2号」の概要図。小惑星「カモオアレワ」は仮符号の「2016 HO3」で示されている(Credit: CNSA)】
観測を行う小惑星探査機「天問2号」のCG映像(Credit: 中国空間技術研究院)
【▲ 観測を行う小惑星探査機「天問2号」のCG映像(Credit: 中国空間技術研究院)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典