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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESO)

今回紹介するのは、ヨーロッパ南天天文台(ESO)が2018年2月に公開した想像図「Artist's impressions of the TRAPPIST-1 planetary system」です。みずがめ座の方向約40光年先にある赤色矮星「TRAPPIST-1(トラピスト1)」を周回する7つの系外惑星と地球が、同じ縮尺で並べて描かれています。

TRAPPIST-1を周回する7つの惑星と地球を同じ縮尺で並べた想像図(Credit: ESO/M. Kornmesser)
【▲ TRAPPIST-1を周回する7個の惑星と地球を同じ縮尺で並べた想像図(Credit: ESO/M. Kornmesser)】

TRAPPIST-1のおさらい

TRAPPIST-1は、直径と質量がともに太陽の約1割ほどしかない、小さく低温な赤色矮星です。2016年にESOのラ・シヤ天文台にある「TRAPPIST-South」望遠鏡で系外惑星が初めて検出され、翌2017年にはNASAのスピッツァー宇宙望遠鏡などによる追加観測で、合計7つの地球サイズの系外惑星が確認されました。7つもの地球サイズ惑星が1つの恒星を巡る星系は、発見当時大きな話題を呼びました。

7つの系外惑星は、主星に近い順にTRAPPIST-1b、TRAPPIST-1c、TRAPPIST-1d、TRAPPIST-1e、TRAPPIST-1f、TRAPPIST-1g、TRAPPIST-1hと名付けられています。いずれも地球に近い大きさで、7つすべてが水星の軌道よりも内側に収まるほど、主星に近い軌道を巡っています。公転周期は最も内側のTRAPPIST-1bが約1.5日、最も外側のTRAPPIST-1hが約19日。太陽系の感覚からすると、信じられないほどコンパクトであると言えます。

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なかでも、ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)に位置する4番目の系外惑星「TRAPPIST-1e」は、大きさ、密度、主星から受ける放射量の面で7つの系外惑星の中でも特に地球に近いとされてきました。大気や水の存在はまだ確認されていませんが、条件次第では液体の水が存在しうる惑星として、2026年現在も注目されています。

ウェッブ宇宙望遠鏡による観測

TRAPPIST-1星系では現在、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による大気の調査が進められています。2026年4月に公表された研究では、内側の2惑星であるTRAPPIST-1bとTRAPPIST-1cについて、厚い大気は存在しない可能性が高いことが示されました。

また、2025年に公表された別の研究では、TRAPPIST-1dについても地球のような大気は確認されませんでした。ただし、大気をまったく持たないのか、火星のような非常に薄い大気を持つのか、あるいは高い雲に覆われているのかについては、今後の観測が必要です。

一方で、TRAPPIST-1e、TRAPPIST-1f、TRAPPIST-1g、TRAPPIST-1hといった外側の惑星については、大気を保持している可能性がまだ残されています。今後のウェッブ宇宙望遠鏡による観測が、TRAPPIST-1星系の姿をさらに詳しく明らかにしていくことが期待されています。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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