
株式会社ZIPAIR Tokyo(以下「ZIPAIR」)は2026年2月26日、アメリカ企業SpaceX(スペースX)の衛星インターネットサービス「Starlink(スターリンク)」を搭載した同社のBoeing(ボーイング)787-8型機による旅客便の運航を開始したと発表しました。
最初のフライトは、発表当日の成田発・仁川行きのZG045便です。ZIPAIRによると、Starlinkを搭載した機材で旅客便を運行するのは、アジアの航空会社として初めてだということです。

地上と同等の高速インターネット接続を提供
Starlinkは、地球低軌道(LEO)を周回する多数の小型通信衛星からなる衛星コンステレーション(複数の人工衛星を連携させて地球全体をカバーするシステム)を使用したインターネット接続サービスです。地表からの距離が近い軌道を利用するため、従来の静止衛星を利用したサービスに比べて通信の遅延が少なく、高速なデータ通信を行えることが特徴です。
ZIPAIRによれば、Starlinkを搭載した機材では、上空を飛行する機内でも地上と同等の高速かつ安定したインターネット接続が提供されます。接続は従来の機内Wi-Fiサービスと同様に無料で提供され、乗客は自身のスマートフォンやタブレットなどの端末を利用して、動画のストリーミング視聴やオンラインゲーム、ビデオ通話などを快適に楽しめるということです。
2026年春までに全機材・全路線へ展開予定
ZIPAIRとSpaceXは、2023年から機内インターネット通信の高速化に向けた技術検証を共同で進めてきました。ZIPAIRによると、今回運航を開始した初号機に続き、同社が運用する残り7機の同型機にも順次システムの搭載を進めることで、2026年の春までには全機材および全路線で高速通信が利用可能になる予定です。
ZIPAIR代表取締役社長の西田真吾氏は、全機へのStarlink導入を通じて無料で高速なインターネット接続を提供することで、新たな空の旅の基準を確立し、フライト中の時間をより充実したものにしたいと述べています。
また、SpaceXのStarlinkエンタープライズセールス担当バイスプレジデントを務めるJason Fritch氏は、ZIPAIRがStarlinkの高速接続機能を活用し、乗客の体験向上や運用パフォーマンスの改善につながるイノベーションを実現することへの期待を表明しています。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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