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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESA/Hubble)

今回紹介するのは、2004年1月にESA/Hubbleから公開された天王星の疑似カラー画像です。ハッブル宇宙望遠鏡の複数のフィルターで取得したデータに色を割り当てることで、肉眼では見えない大気の特徴を浮かび上がらせています。

ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ(ACS)と宇宙望遠鏡撮像分光器(STIS)で複数のカラーフィルターを使って撮影された天王星の疑似カラー画像(Credit: NASA, ESA, Erich Karkoschka (University of Arizona))
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ(ACS)と宇宙望遠鏡撮像分光器(STIS)で複数のカラーフィルターを使って撮影された天王星の疑似カラー画像(Credit: NASA, ESA, Erich Karkoschka (University of Arizona))】

自然色では淡い青緑色の球体にしか見えない天王星ですが、この疑似カラー画像では南半球と北半球のコントラストの違いや、赤道に平行な帯状の雲とヘイズ(もや)の構造がはっきりと現れています。天王星は自転軸が公転軌道面に対してほぼ横倒し(約98度)になっているため季節変動が極端で、この南北の非対称性はその影響と考えられています。

この画像で気になるのは、天王星の右側の縁付近に見える3つの赤い点ではないでしょうか?

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これらは、観測画像では天王星大気中の個別の雲構造として捉えられています。赤っぽく見えるのは、メタン吸収の強い波長域を含むフィルターの組み合わせによって周囲の大気が暗く見える一方、高い高度に達した雲が相対的に明るい斑点として強調されるためです。

このような雲は、天王星内部に由来する対流活動と関係して形成されると考えられています。1986年にボイジャー2号が天王星をフライバイした際には、大気は比較的のっぺりして見えましたが、その後のハッブル宇宙望遠鏡や地上望遠鏡による観測から、実際には雲の発生や消滅が繰り返されていることがわかってきました。さらに2026年2月には、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が天王星の電離圏を含む上層大気の鉛直構造を初めて詳しく示した成果も報告されています。

一見穏やかに見える天王星も、観測する波長や表現方法を変えることで、多彩な表情を見せてくれる惑星なのです。

 

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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