かつて空を舞った超音速旅客機「コンコルド」は今も鮮明に記憶に残っていますが、現在そのコンコルドよりも速くてチケットもリーズナブルな超音速旅客機「Boom」の計画が進められています。
デンバーのスタートアップ企業のBoom Technologyが計画しているこのBoomは40人乗りの旅客機で、運賃はロンドンとニューヨークを往復で5,000ドル(約56万円)とかなり抑えられる予定です。コンコルドのチケットは1万ドルを超えていましたから、これは相当な価格のインパクトがあります。
またBoomは最新のエンジンや機体素材を利用することで、マッハ2.2の超音速でニューヨークとロンドン間を3.6時間で飛行することができます。コンコルドの飛行速度がマッハ2.0でしたから、確かに速度もコスパもコンコルド以上です。
Boom Technologyによると、ここ10年でやっとコンコルドの後継機を作れるだけの技術がそろいました。特に、航空力学や素材、エンジン、風洞実験、ソフトウェアの進歩がBoomの開発を可能にしたんだそうです。Boomは熱に強く軽量な炭素繊維複合材料や新型エンジンを採用することにより、コンコルドよりも30パーセントも効率よく飛行できとのこと! ぜひ一度乗ってみたいものです。
現在コンコルドのような超音速旅客機を計画しているのはBoomだけでなく、NASAも次世代超音速ジェット旅客機「Xプレーン」の計画に取り組んでいます。Boomは来年後半には初飛行の準備のためのプロトタイプを開発すると表明しており、今度どのような超音速旅客機が登場するのか今から楽しみですね!
Image Credit: gizmag
■Can Boom bring back supersonic flight without the astronomical price tag?
http://www.gizmag.com/supersonic-boom-price/42414/