
アメリカのTrump(トランプ)大統領は日本時間2025年11月5日、NASA=アメリカ航空宇宙局の次期長官としてJared Isaacman(ジャレッド・アイザックマン)氏を指名すると発表しました。

Isaacman氏は決済処理ソリューションを提供するShift4 Paymentsや、軍の訓練向けサービスを提供するDraken Internationalといった企業を創設した実業家です。
2021年9月にアメリカ企業SpaceXのCrew Dragon(クルードラゴン)宇宙船を使用した初の民間人だけの宇宙飛行ミッション「Inspiration4」でコマンダーを務め、初の宇宙飛行を経験。
2024年9月には自身が立ち上げた民間宇宙飛行計画「Polaris Program」最初のミッション「Polaris Dawn」で再びコマンダーを務め、SpaceXが開発した宇宙服を着用して民間初の船外活動を行いました。

一度撤回されるも11か月ぶりの“再指名”に
実は、Isaacman氏は2024年12月にも、大統領就任前のTrump氏にNASAの次期長官として指名されていました。
しかし2025年5月末、間もなく指名が承認されそうだという頃に、Trump大統領は「これまでの関連性を徹底的に見直した結果」として、Isaacman氏の指名を撤回。2025年7月からは運輸長官のSean Duffy(ショーン・ダフィー)氏がNASAの長官代行を兼務しています。
指名撤回の理由として、Isaacman氏が過去に行った政治献金や、DOGE=政府効率化省で事実上のトップを務めたElon Musk(イーロン・マスク)氏との関係が取り沙汰されていました。なお、Isaacman氏の指名が撤回されたのは、Musk氏がDOGEを率いる立場を離れた時期に近いタイミングです。
今回の“再指名”についてTrump大統領は、SNS「Truth Social」への投稿にて、Isaacman氏を「NASAを勇敢なる新時代へと導くのに理想的な人物」と、11か月前の最初の指名公表時と同じ言葉で評価しています。
一方のIsaacman氏はSNS「X」への投稿にて、Trump大統領への感謝を述べるとともに、宇宙ファンのコミュニティに対しても「どうしてこれほど多くの人々の信頼を得られたのか分かりませんが、期待に応えるためにやれることは全てやります」とコメントしました。
Thank you, Mr. President @POTUS, for this opportunity. It will be an honor to serve my country under your leadership. I am also very grateful to @SecDuffy, who skillfully oversees @NASA alongside his many other responsibilities.
The support from the space-loving community has… pic.twitter.com/CUpyTXfB14
— Jared Isaacman (@rookisaacman) November 4, 2025
Isaacman氏はNASAの組織再編やリソースの再配分といった取り組みを通じて、科学的リターンの増大や将来への投資などを進める改革に強い意欲を示しており、巨大組織の難しい舵取り役としての手腕が注目されます。
文・編集/sorae編集部

























