
こちらは、ESO(ヨーロッパ南天天文台)のラ・シヤ天文台にあるMPG/ESO 2.2m望遠鏡で観測した「NGC 2264」。いっかくじゅう座の方向、地球から約2600光年先にあります。

星雲を彩る幻想的な星団のイルミネーション
星団の青白い星々の輝きと、赤い星雲のコントラストが美しいNGC 2264は、18世紀後半に天文学者のウィリアム・ハーシェルによって発見されました。
ESOによると、星々の並び方から、この星団は「クリスマスツリー星団」の愛称で親しまれています。星の輝きが、まるでツリーを飾るイルミネーションのようです。星団をなす星のなかには、誕生からまだ数百万年程度しか経っていないとみられるものもあります。
また、画像下側にある暗い柱状の部分は「コーン星雲」、画像上側の明るい星の右側にある、動物の毛並みのような雰囲気の部分は「キツネの毛皮星雲」とも呼ばれています。
若い星々が放つ強烈なエネルギー
星団に飾られた赤い星雲は、生まれたばかりの若い大質量星の放射する紫外線によって電離した水素ガスが放つ赤色の光(Hα線)が観測される、電離水素領域やHII領域と呼ばれる領域です。ガスと塵(ダスト)が集まった雲から新たな星が生み出されていることから、星形成領域とも呼ばれます。
また、画像上側で青い雲が広がっているように見える部分は、星の光が塵に散乱されている領域です。画像の範囲だけでも差し渡し約30光年の広がりを持つNGC 2264では、厚いガスと塵の雲の奥深くで、新たな星々が産声を上げつつあります。
冒頭の画像はESOから2008年12月16日付で公開されたもので、ESOの公式SNSアカウントが2026年6月4日に改めて紹介しています。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
関連記事
- 雪だるま銀河に宇宙のクリスマスツリー NASAが“冬をイメージした”4天体画像を公開
- 円錐(コーン)のような?暗黒星雲「コーン星雲」【今日の宇宙画像】
- まるで不死鳥のような星形成領域「AFGL 5180」 ハッブル宇宙望遠鏡が観測
























