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8月、強い日差しが肌を焼くような蒸し暑い日が続きます。星空では、盛夏を彩る1等星を持つ豪華な星座を見ることができます。

天頂付近には夏の大三角が見えます。夏の大三角は、「こと座」のベガ、「わし座」のアルタイル、「はくちょう座」のデネブという3つの1等星からなる、やや細長い三角形です。

2026年8月中旬 21時頃の東京の星空(Credit: 国立天文台)
【▲ 2026年8月中旬 21時頃の東京の星空(Credit: 国立天文台)】

夏の大三角を形作る3つの1等星の中で、群を抜いて明るい星がベガです。全天で5番目に明るく、「真夏のダイヤモンド」「真夏の女王」とも呼ばれます。

残りの2つの星は同じような明るさに見えますが、以下のように覚えると区別がつきやすいです。

  • アルタイル:ベガから遠い方、南側
  • デネブ:ベガから近い方、北側

アルタイルの両脇には3等星と4等星が1つずつあり、一直線に並んでいます。これが翼を水平に広げて飛ぶわしの姿にたとえられ、中央の1等星に「アルタイル」(飛ぶわし)という名がつけられました。さらに、周辺の星を手裏剣のような形に結ぶと、わし座となります。

デネブから南西に向けて、大きな十字を描くことができます。北十字、もしくはノーザンクロスと呼ばれる星の並びが、首を伸ばして空を舞う“はくちょう”の姿に見立てられています。

はくちょう座は天の川の中を飛んでいます。はくちょうの体を形作る星に沿って、ベガとアルタイルの間を通り、南西へと天の川をたどっていくと、はっきりとしたS字カーブの星の並びが目に入ります。夏の星座の王者「さそり座」です。

さそり座の心臓に位置する1等星は「アンタレス」です。名前は「火星に対抗するもの」という意味です。赤い火星と赤いアンタレスが、まるで競い合うように輝いて見えることから、この名前がつけられたと考えられています。

1等星を手がかりに星座を見つけられるようになったら、だんだんと2等星以下の暗い星から構成される星座も探してみましょう。

まずは、どのくらい暗い星まで見つけられるか確かめてみましょう。はくちょう座のしっぽの星デネブから、南西に位置するくちばしの星アルビレオまでの間には、1~4等星がそろっています。
デネブは1等星、胸のあたりにあるサドルは2等星です。首の位置にあるはくちょう座η星は4等星、くちばしにあたるアルビレオは3等星です。

2等星まで見える空では「いて座」や「へびつかい座」、3等星まで見える空では「ヘルクレス座」、4等星まで見える空では「いるか座」や「や座」なども探しやすくなります。もちろん、空の暗さや観察する場所によって見え方は変わりますが、これは星座探しの一つの目安になります。

さらに空の澄んだ場所では、それらの夏の星座をつなぐように、天の川のひそやかな輝きも見られます。夏の夜、ゆっくりできる時間が取れたら、夜空をじっくり眺めて、1等星から2等星、3等星へと星をたどり、たくさんの星座を探してみてください。

キャンプやバーベキューなどで家族や友人と集まる機会があれば、夜空を眺めながら星座探し競争をするのも楽しいものです。きっと素敵な夏の思い出になるでしょう。

2026年8月13日 ペルセウス座流星群極大

2026年8月13日11時頃、ペルセウス座流星群が極大を迎えると予想されています。日本では昼間にあたるため、観測の見頃は直前の13日未明です。

ペルセウス座流星群は、しぶんぎ座流星群、ふたご座流星群と並ぶ「三大流星群」の一つです。秋の星座であるペルセウス座の方向から流れてくるように見えることが、名前の由来です。

2026年は月明かりの影響がなく、観測には良い条件となっています。8月12日夜から13日未明にかけて、特に多くの流星が見られると予想され、空の暗い場所では1時間に35個程度の流星が見られる可能性があります。

夜遅い時間でも蒸し暑く、蚊やムカデなどの虫が出ることもあります。熱中症や虫刺され、足元や周囲の安全に注意しながら、夏の天体ショーを楽しみましょう。

ペルセウス座流星群の放射点(冒頭画像の拡大図)(Credit: 国立天文台)
【▲ ペルセウス座流星群の放射点(冒頭画像の拡大図)(Credit: 国立天文台)】

 

文・編集/sorae編集部

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参考文献・出典