
(引用元:NOIRLab)
こちらは、おおかみ座の方向にある暗黒星雲「おおかみ座3(Lupus 3)」です。画像を横切る黒い帯状の雲がおおかみ座3で、その中央付近には、2つの明るい星と、その周囲に淡く広がる青い雲が見えます。この青い雲が、星の光に照らされた反射星雲「バーンズ149(Bernes 149)」です。
この画像は、チリのセロ・トロロ汎米天文台にあるビクター M. ブランコ4m望遠鏡に搭載された「ダークエネルギーカメラ(DECam)」で撮影され、2023年5月18日に公開されました。

バーンズ149はなぜ青く見える?
反射星雲の輝きは、星雲のガスが自ら放つ光ではなく、近くの恒星の光が塵(ダスト)によって散乱されたものです。バーンズ149を照らしているのは、中央付近に見える2つの若い星「HR 5999」と「HR 6000」です。
星間塵は、可視光のうち波長の長い赤い光よりも、波長の短い青い光を散乱しやすい性質があります。そのため、恒星の光を散乱して輝く反射星雲は、青みを帯びて見えることが多いのです。光を散乱するものは異なりますが、昼間の空が青く見える現象にも、波長によって散乱のされやすさが違うことが関係しています。
青く輝く部分と黒く見える部分の違い
一方、周囲に広がる暗黒星雲は、豊富に含まれる塵が背後の星々の光をさえぎるため、黒い雲のように見えています。青い部分も黒い部分も星間ガスや星間塵からできていますが、近くの星の光を散乱している部分は明るく、背後の星々の光をさえぎっている部分は暗く見えます。
おおかみ座3の内部には、成長途中の若い星が数多く存在しています。明るい反射星雲と、その周囲に広がる暗黒星雲は、星が生まれ育つ初期段階を調べる研究の場にもなっているのです。
編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- NSF NOIRLab - Reflection Nebula Bernes 149 in Dark Cloud Lupus 3
- NSF NOIRLab - NOIRLab image shows the vast, dark interstellar cloud Lupus 3 in contrast with dazzling infant stars in the reflection nebula Bernes 149









