
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、星形成領域「おおかみ座 3(Lupus 3)」です。地球から約600光年ほど離れた「おおかみ座分子雲(Lupus Clouds)」の一部を構成しており、ガスや塵が集中して星が盛んに誕生している領域として知られています。
Source
- Image Credit: ESO/R. Colombari
- sorae - 輝き始めたばかりの幼き星々。暗黒星雲が漂う星形成領域
画像の中央付近で明るく輝いている2つの青い星は、誕生して間もないハービッグAe/Be型星で、その年齢はまだ100万年にも満たないと推定されています。一見すると目を引くのはこの2つの星ですが、実際には他にも多くの若い星が存在しており、研究が進むにつれて次々と新しい星の存在が明らかになっています。
また、青い星の左右に延びる黒い帯状の部分は、塵が豊富に含まれる暗黒星雲です。このように高密度のガスや塵が集まっている領域では重力収縮が起こりやすく、新しい星が次々に生まれると考えられています。
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編集/sorae編集部