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SpaceX(スペースX)は日本時間2026年10月20日、ケープカナベラル宇宙軍基地から「Falcon 9(ファルコン9)」ロケットを打ち上げ、小型衛星の相乗り(ライドシェア)ミッション「Bandwagon-5(バンドワゴン5)」を実施しました。32のペイロードを搭載したFalcon 9は予定の軌道に到達し、搭載されていた衛星などを分離しました。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

打ち上げ情報:Falcon 9(Bandwagon-5)

・ロケット:Falcon 9 Block 5
・打ち上げ日時:日本時間 2026年10月20日 20時04分
・発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地 SLC-40(アメリカ)
・ペイロード:小型衛星など(合計32)

Bandwagonは、SpaceXが提供する小型衛星の相乗り輸送プログラム「SmallSat Rideshare Program」によるミッションです。太陽同期軌道へ向かう「Transporter」とは異なり、中傾斜軌道へ小型衛星を運びます。今回のフライトには、再突入カプセル「Starfall」を含む32のペイロードが搭載されました。

Spaceflight Nowによると、顧客のペイロードはすべて分離されました。SpaceXのタイムラインでは、これらの分離は打ち上げ約57分後から約12分間にわたって行われ、Starfallは約2時間48分後に分離される計画となっていました。

SpaceXの再突入カプセル「Starfall」が2回目の飛行

今回のBandwagon-5には、SpaceXが開発している無人の再突入カプセル「Starfall(スターフォール)」が搭載されました。Starfallは、微小重力環境を利用した研究や宇宙での製造に用い、実験の成果物や製品などを地球へ持ち帰ることを目的とした宇宙機です。

Starfallの飛行は、2026年6月23日の「Starfall Demo」ミッションに続いて今回が2回目です。

アメリカ連邦航空局(FAA)の環境評価書によると、Starfallは高さ約0.75m、直径約3.1mの円筒形で、カプセル本体の質量は約2100kgです。最大1000kgのペイロードを搭載でき、将来はStarshipでの打ち上げも想定されています。Spaceflight Nowによると、今回のStarfallに何らかのペイロードが搭載されていたかどうかは明らかにされていません。

再突入カプセルはもう1機搭載されていました。宇宙での医薬品研究を手がけるアメリカのVarda Space Industriesの「W-Series 7(W-7)」です。

W-7では、病気に関わるタンパク質の分解を促す「PROTAC」と呼ばれる種類の化合物を使い、微小重力環境での結晶化によって溶けやすさを改善できるか調べます。得られた結晶は地球へ持ち帰って分析し、がん治療薬の開発に役立てることを目指しています。

同社の「W-8」「W-9」は今月初めのTransporter-18ですでに打ち上げられており、今回は番号の若いW-7が後から打ち上げられた形になります。

このほか、電波の発信源を宇宙から探知するアメリカのHawkEye 360の衛星や、低軌道からの測位サービスを目指すアメリカのXona Space Systemsの航法衛星「Pulsar」、Planet Labsの地球観測衛星「Pelican-12」、Capella SpaceのSAR(合成開口レーダー)衛星「Acadia」2機、UmbraのSAR衛星2機などが相乗りしました。アメリカのPortal Space Systemsは、軌道上での機動能力を検証する実証機「Starburst-1」を打ち上げています。

フィンランドのICEYEも、今回のミッションでSAR衛星4機の打ち上げと分離に成功したと発表しています。

関連画像・映像

ライドシェアミッション「Bandwagon-5」のペイロードを搭載して打ち上げられた「ファルコン9」ロケット(Credit: SpaceX)
【▲ ライドシェアミッション「Bandwagon-5」のペイロードを搭載して打ち上げられた「ファルコン9」ロケット(Credit: SpaceX)】
上空を飛行するファルコン9ロケット。噴煙が大きく広がっている(Credit: SpaceX)
【▲ 上空を飛行するファルコン9ロケット。噴煙が大きく広がっている(Credit: SpaceX)】
長時間露光で捉えた「Bandwagon-5」打ち上げ時のファルコン9ロケットの光跡(Credit: SpaceX)
【▲ 長時間露光で捉えた「Bandwagon-5」打ち上げ時のファルコン9ロケットの光跡(Credit: SpaceX)】

 

文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部

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参考文献・出典