
(引用元:NASA)
今回紹介するのは、NASAが2006年2月8日に公開した、巨大な星を取り巻く塵の円盤と太陽系の大きさを比較した想像図です。描かれているのは「極超巨星(Hypergiant)」と呼ばれる星。NASAの当時の説明によると、最も重い部類の恒星が年老いて膨れ上がった姿で、非常に高温かつ明るく、強い恒星風を吹き出しています。

上側には極超巨星とその周囲に広がる塵の円盤、下側には私たちの太陽系が描かれています。円盤は星から約120天文単位の位置で始まり、約2500天文単位まで広がっています。
1天文単位は太陽と地球の平均距離で、約1億5000万kmです。円盤の外縁は冥王星の軌道半径の約60倍に相当し、主要な惑星の軌道をはるかに上回る規模です。

想像図の横軸には、1、10、100、1000天文単位という目盛りがほぼ同じ間隔で並んでいます。これは、右隣の目盛りへ進むたびに距離が10倍になる「対数目盛」です。そのため、円盤と太陽系は、距離をそのまま縮小して並べたものではありません。また、下段の太陽や惑星も、見やすいように大きさが誇張されています。
この画像が制作された背景
この想像図は、NASAの赤外線宇宙望遠鏡「スピッツァー」による観測成果に合わせて制作されました。研究チームは、塵に包まれていると考えられていた明るい星を60個を調査し、そのうち、大マゼラン雲にある極超巨星「R 66」と「R 126」の赤外線スペクトルから、平たい塵の円盤が存在することを示す特徴を検出しました。
R 66とR 126は地球から約17万光年先に位置しており、質量はそれぞれ太陽の約30倍と約70倍です。2006年の発表当時、円盤を持つ恒星としては、知られていた中で最も重い天体とされました。
編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- NASA - Supersized Disk (Artist's Concept) / PIA08006
- Spitzer Science Center - NASA's Spitzer Uncovers Hints of Mega Solar Systems
- J. H. Kastner et al. - Spitzer Spectroscopy of Dusty Disks around B[e] Hypergiants in the Large Magellanic Cloud(The Astrophysical Journal Letters)










