
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
【▲ 若い星HD 142527をとりまくガスと塵の円盤の想像図(Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/M. Kornmesser (ESO)/Nick Risinger (skysurvey.org))】
(引用元:ESO)
今回紹介するのは、ESO(ヨーロッパ南天天文台)が2013年1月2日に公開した、若い星「HD 142527」をとりまくガスと塵の円盤を描いた想像図です。生まれたばかりの星の周りには、その星のもとになった雲の残りが円盤状に集まっています。この円盤は「原始惑星系円盤」と呼ばれ、惑星が形成される現場です。

中央で輝いているのが若い星HD 142527です。その周囲の円盤は、内側と外側に分かれています。内側の円盤は中心の星から太陽系の土星軌道あたりまで広がっており、外側の円盤はそのおよそ14倍も離れたところから始まります。
そして注目したいのが、途切れた円盤のあいだを橋のように渡る、細く伸びたガスの流れです。それぞれの流れの内部には、形成途中の巨大ガス惑星が潜んでいると想定されています。惑星は外側の円盤からガスを取り込んで成長していきますが、その食べ方はかなり雑で、取りこぼしたガスが内側の円盤へと流れ込みます。
この想像図に描かれた2本の流れは、その様子を表したものです。
この画像が制作された背景
この想像図は、アルマ望遠鏡(ALMA)による観測成果に合わせて制作されました。地球から450光年以上離れたHD 142527を観測した研究チームは、円盤の隙間を渡る2本の高密度なガスの流れと、隙間に薄く残るガスを見つけました。こうしたガスの流れは理論的に予測されていたものの、直接捉えられたのはこれが初めてでした。
編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- ESO - Tantalising signs of flows feeding gas-guzzling giant planets
- ESO - Artist's impression of the disc and gas streams around HD 142527
- S. Casassus et al. - Flows of gas through a protoplanetary gap(Nature)










