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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

今回紹介するのは、NASAのジェット推進研究所(JPL)が制作したポスター「Kepler-186f」です。

ポスターには「WHERE THE GRASS IS ALWAYS REDDER ON THE OTHER SIDE(隣の芝生はいつだってもっと赤い)」というキャッチコピーが添えられています。これは「隣の芝生は青く見える」に相当する英語のことわざ「The grass is always greener on the other side」の「greener」を「redder」に置き換えた言葉遊びです。

系外惑星「Kepler-186f」を描いたJPLのトラベルポスター(Credit: NASA/JPL-Caltech)
【▲ 系外惑星「Kepler-186f」を描いたJPLのトラベルポスター(Credit: NASA/JPL-Caltech)】

Kepler-186fは、NASAの宇宙望遠鏡「Kepler(ケプラー)」によって発見され、2014年に存在が発表された太陽系外惑星です。半径は地球の約1.17倍で、恒星の周囲を約130日で公転しています。また、液体の水が惑星表面に存在できる可能性がある「ハビタブルゾーン」で発見された、地球と同程度の大きさを持つ最初の太陽系外惑星として知られています。

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ただし、ハビタブルゾーンを公転しているからといって、実際に液体の水や生命が存在するとは限りません。Kepler-186fの質量は正確には分かっておらず、その組成や大気の有無も明らかになっていないため、ポスターに描かれた風景は科学的な推測をもとに表現されたものです。

赤い植物が広がるかもしれない惑星

もし、Kepler-186fへ旅することができたなら、そこにはどのような風景が広がっているのでしょうか。ポスターに描かれているのは、白い柵の向こうに広がる、赤い植物に覆われた森です。地球の紅葉を思わせる風景ですが、植物が赤く描かれた理由は地球の紅葉とは異なります。

Kepler-186fが公転している恒星「Kepler-186」は、太陽よりも低温で赤い光を放つ恒星です。JPLによると、Kepler-186fのような惑星に植物に似た生命が存在する場合、その光合成は恒星から届く赤い波長の光の影響を受け、地球の緑とは異なる色合いになる可能性があるといいます。ポスターに描かれた赤い草木は、このような科学的な推測をもとに表現されたものです。

ポスターシリーズ「未来の光景」

このポスターは、JPLのデザインチーム「The Studio」が手がけた「Visions of the Future(未来の光景)」シリーズの1枚です。同シリーズは、1930年代から40年代にアメリカの国立公園を宣伝するために制作されたWPA(公共事業促進局)のポスターに着想を得たもので、太陽系や太陽系外の天体をレトロな旅行広告風に描いています。9人のアーティスト、デザイナー、イラストレーターが、JPLの科学者やエンジニアなどと意見を交わしながら制作しました。

Kepler-186fに赤い草木が広がっているのか、あるいは生命が存在しているのかは、まだ分かっていません。それでも、このポスターは現在の科学的な知見をもとに、太陽系外惑星を訪れる未来の旅を想像させてくれます。

NASAの公式サイトでは、ポスターの印刷用データを無料でダウンロードできます。壁に飾るなどして、赤い草木が広がる遠い惑星の風景に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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