宇宙開発

NASA次期長官にJared Isaacman氏が指名される　民間ミッションで宇宙飛行と船外活動を経験

NASA次期長官にJared Isaacman氏が指名される　民間ミッションで宇宙飛行と船外活動を経験

アメリカのDonald Trump（ドナルド・トランプ）次期大統領は日本時間2024年12月5日未明、アメリカ航空宇宙局（NASA）の次期長官にJared Isaacman（ジャレド・アイザックマン）氏を指名したことを明らかにしました。

民間の宇宙飛行ミッションで2回の宇宙飛行と1回の船外活動を経験

SpaceX（スペースX）が開発した船外活動用宇宙服のテストを行うJared Isaacman氏（Credit: Polaris Program / John Kraus）
【▲ SpaceX（スペースX）が開発した船外活動用宇宙服のテストを行うJared Isaacman氏（Credit: Polaris Program / John Kraus）】

Isaacman氏は決済処理ソリューションを提供するShift4 Paymentsや、軍の訓練向けサービスを提供するDraken Internationalといった企業を創設した実業家です。2021年にはSpaceX（スペースX）の有人宇宙船「Crew Dragon（クルードラゴン）」を使用した初の民間人だけの宇宙飛行ミッション「Inspiration4（インスピレーション4）」を実施し、コマンダーとして初の宇宙飛行を行いました。

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Polaris Dawn（ポラリス・ドーン）ミッションの民間初となる船外活動で宇宙服の状態や可動性の確認を行うJared Isaacman氏
【▲ Polaris Dawn（ポラリス・ドーン）ミッションの民間初となる船外活動で宇宙服の状態や可動性の確認を行うJared Isaacman氏。SpaceXのライブ配信から（Credit: SpaceX）】

その翌年となる2022年に民間宇宙飛行計画「Polaris Program（ポラリス・プログラム）」を立ち上げると、同計画最初のミッションとなる「Polaris Dawn（ポラリス・ドーン）」を2024年9月に実施。Inspiration4に続いてコマンダーを務めたIsaacman氏はSpaceXが開発した宇宙服を着用し、民間初の船外活動を行っています。

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Polaris Dawn（ポラリス・ドーン）ミッションを終えて帰還したJared Isaacman氏（Credit: Polaris Program / John Kraus）
【▲ Polaris Dawn（ポラリス・ドーン）ミッションを終えて帰還したJared Isaacman氏（Credit: Polaris Program / John Kraus）】

Isaacman氏は日本時間12月5日1時30分頃に投稿したXのポストで「Trump大統領からNASAの次期長官に指名されたことを光栄に思います（※1）」とコメント。指名したTrump氏もその40分ほど後に投稿したXのポストで「優れたビジネスリーダー、慈善家、パイロット、宇宙飛行士であるJared Isaacman氏をアメリカ航空宇宙局（NASA）長官に指名できることを嬉しく思う（※2）」とコメントしています。

※1…原文: "I am honored to receive President Trump’s @realDonaldTrump nomination to serve as the next Administrator of NASA." 厳密に言えば投稿時点のTrump氏は大統領に就任する前ですが、ここではIsaacman氏の投稿内容をそのまま訳しています。

※2…原文: "I am delighted to nominate Jared Isaacman, an accomplished business leader, philanthropist, pilot, and astronaut, as Administrator of the National Aeronautics and Space Administration (NASA)."

 

Source

文・編集／sorae編集部

#NASA #ジャレド・アイザックマン #ドナルド・トランプ

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