
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
今から4年前の2021年12月25日。世界中の天文学者と宇宙ファンにとって、忘れられない「クリスマスプレゼント」が空へと届けられました。
この日の日本時間21時20分、NASA(アメリカ航空宇宙局)、ESA(欧州宇宙機関)、CSA(カナダ宇宙庁)が共同開発した次世代の宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」が、フランス領ギアナのギアナ宇宙センターからアリアン5ロケットで打ち上げられました。
- Image Credit:NASA, ESA, CSA, STScI, Zena Levy (STScI)
- sorae - 打ち上げ成功! 新型望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ」ついに宇宙へ
ウェッブ宇宙望遠鏡は地球と太陽の重力や天体にかかる遠心力が均衡するラグランジュ点のひとつ「L2」(地球からの距離は約150万km)付近の軌道で運用されています。テニスコートほどの広さのサンシールドは5層構造で、太陽光などの熱を段階的に遮りながら逃がします。その結果、太陽側と観測装置側(日陰側)で摂氏約299度の温度差が生まれ、観測装置を低温状態に保つことができます。

2022年7月に最初の科学画像が公開されて以降、ウェッブは観測成果を次々に示してきました。重力レンズ効果を利用した深宇宙画像では、はるか遠方の銀河がいくつも浮かび上がり、宇宙初期を探る手がかりを与えました。さらに、カリーナ星雲の“断崖”のような構造や「創造の柱」では、ガスと塵の奥に隠れていた構造や若い星々を赤外線でより鮮明に捉えています。加えて、系外惑星「WASP-96 b」では、分光観測により大気中の水蒸気の特徴を捉えるなど、画像だけにとどまらない成果も積み重ねてきました。
あの日、「Go, Webb, go!(行け、ウェッブ!)」の掛け声と共に旅立った望遠鏡は、4回目のクリスマスを迎えた今も、静寂の宇宙空間で観測を続けています。
なお、今回掲載した画像は、ウェッブのこれまでの科学運用で得られた代表的な画像やスペクトルを盛り込んだイメージ画像で、2025年11月12日にSTScI(宇宙望遠鏡科学研究所)が公開したものです。
編集/sorae編集部
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