ispaceの月着陸機 深宇宙での軌道制御完了 着陸は早くて6月6日

株式会社ispaceは日本時間2025年4月24日、同社の月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション2について、月着陸機「RESILIENCE(レジリエンス)」の月周回軌道投入(LOI)の前に予定されていた、すべての深宇宙軌道制御マヌーバ(※)を完了したと発表しました。

これによりミッション2は、打ち上げ準備完了から月面着陸後まで10段階あるマイルストーンのうち、6つ目を完了したということです。

RESILIENCEには同社の欧州法人が開発した探査車などが搭載されていて、レゴリス(月の土壌)のサンプル採取も行われます。

月周回軌道には2025年5月7日に入り、月面着陸は最短で同年6月6日に試みられる予定です。

※…マヌーバ:姿勢や軌道の制御。

日本企業ispaceの月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション2の月着陸機「RESILIENCE(レジリエンス)」
【▲ 日本企業ispaceの月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション2の月着陸機「RESILIENCE(レジリエンス)」(Credit: ispace)】
ispaceの月着陸機「RESILIENCE」による月フライバイが行われた日本時間2025年2月15日に高度1万4439kmで撮影された月
【▲ ispaceの月着陸機「RESILIENCE」による月フライバイが行われた日本時間2025年2月15日に高度1万4439kmで撮影された月(Credit: ispace)】
HAKUTO-Rミッション2の各マイルストーンを説明した図。2025年4月24日の時点でSuccess 6まで完了している
【▲ HAKUTO-Rミッション2の各マイルストーンを説明した図。2025年4月24日の時点でSuccess 6まで完了している(Credit: ispace)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典