月周回拠点ゲートウェイの与圧モジュール 伊から米に空輸

アメリカ主導の有人月探査計画「Artemis(アルテミス)」。

その中継拠点となる宇宙ステーション「Gateway(ゲートウェイ)」の中核である重要なモジュールが、イタリアからアメリカに空輸されました。

この円筒形のモジュールは「HALO」と呼ばれています。

内部は与圧可能な構造で、居住・作業・科学研究・月面活動を準備するためのスペースを宇宙飛行士に提供します。

また、ドッキングポートを3つ備えていて、別の与圧モジュールの結合や、宇宙船のドッキングに対応します。

HALOは電力と推力を供給するもう1つのモジュール「PPE」と結合した状態で、アメリカ企業SpaceXの「Falcon Heavy(ファルコンヘビー)」ロケットで打ち上げられる予定です。

※HALO: Habitation and Logistics Outpost、PPE: Power and Propulsion Element。

アメリカ・アリゾナ州にあるNorthrop Grumman(ノースロップ・グラマン)の施設に到着した「HALO」モジュール。主要構造を製造したThales Alenia Space(タレス・アレニア・スペース)の施設があるイタリア・トリノから輸送された(Credit: NASA/Josh Valcarcel)
【▲ アメリカ・アリゾナ州にあるNorthrop Grumman(ノースロップ・グラマン)の施設に到着した「HALO」モジュール。主要構造を製造したThales Alenia Space(タレス・アレニア・スペース)の施設があるイタリア・トリノから輸送された(Credit: NASA/Josh Valcarcel)】 
月周回有人拠点「Gateway(ゲートウェイ)」の想像図
【▲ 月周回有人拠点「Gateway(ゲートウェイ)」の想像図(Credit: Thales Alenia Space/Briot)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典