
NASA=アメリカ航空宇宙局は2025年12月9日付で、火星探査機「MAVEN(メイブン)」からの信号が途絶えたことを明らかにしました。
火星の裏側へ回り込んだ後に信号を再捕捉できず
NASAによると、MAVENが2025年12月6日に地球から見て火星の裏側へ回り込んだ後、NASAのディープスペースネットワーク(DSN、深宇宙通信網)は裏側から出てきたはずのMAVENからの信号を捕捉できませんでした。
火星の裏側へ回り込む前のMAVENのテレメトリーデータはすべてのサブシステムが正常に動作していたことを示していたといい、状況に対処するために運用チームが調査を進めているということです。

MAVENは2013年11月に打ち上げられた周回探査機です。火星には2014年9月に到着し、科学観測だけでなく、火星に着陸した探査機・探査車と地球の通信を中継する役割も担ってきました。
宇宙空間へと失われていく火星の大気を調べることで、火星の大気と気候、かつて火星の表面にあったとされる液体の水、火星の生命居住可能性といった、火星の歴史についての知見を得ることがMAVENのミッションの目的です。
当初の火星でのミッション期間は1年間の予定でしたが、延長を重ね、今年で火星到着から11年が経ちました。最近では恒星間天体「3I/ATLAS(アトラス彗星)」が火星へ最接近した際にも観測を行っています。
MAVENは2022年にIMU=慣性計測装置でトラブルが発生したことをきっかけに、一時的に地球との通信が途絶したものの、その後復旧して科学観測と通信中継を続けていました。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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