
(引用元:フィールド博物館)
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた「卵星雲」と、マーチソン隕石から取り出された微粒子の画像を組み合わせたものです。星雲には幾重にも重なる輪のような模様と、左右に伸びる光が見えます。右上には、長径約8マイクロメートル(約0.008mm)の炭化ケイ素の粒子を撮影した画像が添えられています。
この粒子は、太陽が生まれる前(約46億年前より昔)に年老いた星の周囲で形成された「星くず」の一つです。宇宙空間を漂った後、太陽系をつくる材料に取り込まれ、隕石の中に残ったと考えられます。

マーチソン隕石が落下したのは、1969年9月28日。オーストラリア南東部のビクトリア州マーチソン付近に破片が降り注ぎ、合計約100kgが回収されました。2026年9月28日で、落下から57年を迎えました。
隕石に残されていた、太陽より古い粒子

卵星雲では、中心の星を取り囲む塵が星の光を散乱させています。卵星雲のような、年老いた星から放出される塵を含む物質は、プレソーラー粒子の起源となり得ます。ただし、冒頭の画像はマーチソン隕石や、その中の粒子が卵星雲から来たことを示すものではありません。卵星雲は、こうした粒子が生まれる環境の一例として紹介されています。
では、粒子の古さはどうやって調べるのでしょうか?
2020年に発表された研究では、マーチソン隕石から取り出した粒子について、宇宙線を浴びることで生じた元素を手がかりに年代を推定しました。研究対象となった粒子の多くは約46億~49億年前に形成され、一部は55億年以上前にさかのぼるとされています。
望遠鏡で観測する遠くの星と、地上で顕微鏡を使って調べる小さな粒子。大きさも調べ方も異なる二つを結び付けることで、太陽系が生まれる前の星々の歴史を探ることができます。
編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- Field Museum/EurekAlert! - Presolar Grain with Nebula
- Field Museum - Meteorite contains the oldest material on Earth: 7-billion-year-old stardust
- Museums Victoria - The Murchison meteorite
- Museums Victoria Collections - Murchison meteorite
- ESA/Hubble - Rainbow image of a dusty star






















