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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:フィールド博物館)

こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた「卵星雲」と、マーチソン隕石から取り出された微粒子の画像を組み合わせたものです。星雲には幾重にも重なる輪のような模様と、左右に伸びる光が見えます。右上には、長径約8マイクロメートル(約0.008mm)の炭化ケイ素の粒子を撮影した画像が添えられています。

この粒子は、太陽が生まれる前(約46億年前より昔)に年老いた星の周囲で形成された「星くず」の一つです。宇宙空間を漂った後、太陽系をつくる材料に取り込まれ、隕石の中に残ったと考えられます。

卵星雲と、マーチソン隕石に含まれていた太陽系誕生以前の粒子(右上)。卵星雲は粒子の起源となり得る天体の一例として添えられている(Credit: NASA, W. Sparks (STScI) and R. Sahai (JPL); Inset: Janaína N. Ávila)
【▲ 卵星雲と、マーチソン隕石に含まれていた太陽系誕生以前の粒子(右上)。卵星雲は、こうした粒子が生まれる環境の一例として添えられている(Credit: NASA, W. Sparks (STScI) and R. Sahai (JPL); Inset: Janaína N. Ávila)】

マーチソン隕石が落下したのは、1969年9月28日。オーストラリア南東部のビクトリア州マーチソン付近に破片が降り注ぎ、合計約100kgが回収されました。2026年9月28日で、落下から57年を迎えました。

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隕石に残されていた、太陽より古い粒子

1969年9月28日にオーストラリアへ落下したマーチソン隕石の破片。ミュージアムズ・ビクトリア所蔵(Credit: Rodney Start / Museums Victoria, )
【▲ 1969年9月28日にオーストラリアへ落下したマーチソン隕石の破片。ミュージアムズ・ビクトリア所蔵(Credit: Rodney Start / Museums Victoria, [CC BY 4.0](https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/))】
このように太陽が生まれる前に形成され、隕石の中に残った微粒子は「プレソーラー粒子」と呼ばれます。

卵星雲では、中心の星を取り囲む塵が星の光を散乱させています。卵星雲のような、年老いた星から放出される塵を含む物質は、プレソーラー粒子の起源となり得ます。ただし、冒頭の画像はマーチソン隕石や、その中の粒子が卵星雲から来たことを示すものではありません。卵星雲は、こうした粒子が生まれる環境の一例として紹介されています。

では、粒子の古さはどうやって調べるのでしょうか?

2020年に発表された研究では、マーチソン隕石から取り出した粒子について、宇宙線を浴びることで生じた元素を手がかりに年代を推定しました。研究対象となった粒子の多くは約46億~49億年前に形成され、一部は55億年以上前にさかのぼるとされています。

望遠鏡で観測する遠くの星と、地上で顕微鏡を使って調べる小さな粒子。大きさも調べ方も異なる二つを結び付けることで、太陽系が生まれる前の星々の歴史を探ることができます。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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