豊橋市は2026年9月21日、豊橋市自然史博物館で同日開幕した特別企画展「ポケモン天文台」で、「隕石の化石」Ark 017の一般公開を開始したと発表しました。約4億7000万年前の地層から見つかった標本で、一般公開は世界初となります。
展示されているのは、スウェーデンの石灰岩層から見つかった標本「Österplana 017(Ark 017)」です。米国シカゴのフィールド自然史博物館(Field Museum)が所蔵しています。

隕石の化石とは、大昔に地球へ落下した隕石が堆積物に埋もれ、長い時間をかけて元の鉱物の一部が別の鉱物に置き換わったものです。フィールド自然史博物館によると、スウェーデンの石灰岩の採石場では1980年代以降、100個以上が確認されています。
Ark 017の特徴は、宇宙から飛来した隕石と、当時の海に生息していたオウムガイのなかまの化石が、同じ一枚の石の中に保存されていることです。標本のサイズは幅39cm、奥行き25.3cm、厚さ3cmで、重さは9kg。隕石は明るい円形部分の中心にある褐色の塊、オウムガイのなかまの化石は仕切りの入った棒状の構造として観察できます。
Ark 017と同じ年代の地層から見つかった隕石化石の多くは、オルドビス紀に起きた小惑星同士の大規模な衝突に由来すると考えられています。豊橋市によると、衝突で生じた破片は、隕石として約10万~20万年かけて地球へ到達したと推定されています。
Ark 017を寄贈したのは、ブロードー家(Boudreaux Family)です。所蔵元のフィールド自然史博物館は、2022年には同家から115点の隕石の化石の寄贈を受けたことを発表しています。宇宙から届いた隕石と、太古の海に生きた生物の痕跡。Ark 017は、地球と宇宙の歴史を同じ一枚の石から読み解くことのできる標本です。
「ポケモン天文台」は、ポケモンの生態と照らし合わせながら宇宙の不思議を学ぶ企画展です。豊橋会場の主催は豊橋市自然史博物館と自然科学研究機構 国立天文台で、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が協力しています。会期は2026年12月6日まで。Ark 017は豊橋会場での公開後も、同展とともに全国を巡回する予定です。
開催概要
- 会場:豊橋市自然史博物館 特別企画展示室
- 会期:2026年9月21日~12月6日
- 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
- 開館時間:通常9時~16時30分。9月のナイトZOO開催日は9時~16時と17時~21時、10~12月の土日祝日は9時~21時。入場は閉館30分前まで。
- 観覧料:当日券は大人1000円、小・中学生300円、未就学児無料。別途、豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)の入園料が必要です。
※…9月の夜間観覧には、展覧会の当日券に加えてナイトZOOチケットが必要です。展覧会のWebチケットは利用できません。また、ナイトZOO中止時は夜間観覧もできないため、来場前に公式サイトをご確認ください。

文・編集/sorae編集部
参考文献・出典
- 豊橋市自然史博物館 - 特別企画展「ポケモン天文台」
- 豊橋市 - 『ポケモン天文台』で世界初公開!約4億7000万年前の『隕石の化石』Ark 017を豊橋会場から展示開始
- Field Museum - World's largest fossil meteorite collection donated to the Field Museum for research










