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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESO)

今回紹介するのは、ESO(ヨーロッパ南天天文台)が2015年12月9日付で公開した、楕円銀河「NGC 5291」とその周辺の画像です。NGC 5291はケンタウルス座の方向、地球から約2億光年先に位置しています。撮影には「超大型望遠鏡(VLT)」が使われました。

ESOの超大型望遠鏡(VLT)で撮影された楕円銀河「NGC 5291」とその周辺(Credit: ESO)
【▲ ESOの超大型望遠鏡(VLT)で撮影された楕円銀河「NGC 5291」とその周辺(Credit: ESO)】

画像の中央で、ぼんやりと金色に輝いているのが楕円銀河「NGC 5291」です。その名のとおり、たくさんの星がなめらかな楕円形に集まっています。そのすぐ左下には、勾玉(まがたま)のように曲がった天体がくっついて見えます。

NGC 5291の一部が飛び出しているようにも見えますが、これは「貝殻銀河(Seashell Galaxy)」と呼ばれる別の銀河です。ESOによると、貝殻銀河とNGC 5291は、互いの重力によって穏やかに影響を及ぼし合っている(相互作用している)といいます。

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一方、NGC 5291をはさんだ画像の左右には、青白い小さな光のかたまりが淡く連なっています。こちらは、NGC 5291が過去に経験した激しい衝突の名残とみられています。

3億6000万年以上前、猛スピードで移動していた別の銀河がNGC 5291の中心付近と衝突し、大量のガスが周囲に放り出されたと考えられています。このガスはやがてNGC 5291を取り囲むリングのように集まり、その中で星が生まれる場所が数十か所、さらにいくつかの小さな銀河「矮小銀河」が誕生したとされています。画像の左右に点々と並ぶ青白い光のかたまりが、これらの星の集まりや矮小銀河にあたります。

その中で最も重く、最も明るいのが、画像の右側に淡く広がる矮小銀河「NGC 5291N」です。

矮小銀河の多くは宇宙の早い時期に生まれたもので、とても古い星をたくさん含んでいます。ところが、数億年前の衝突をきっかけに生まれたNGC 5291Nには、ESOによると古い星が見当たらないといいます。その姿は、むしろ誕生して間もないころの宇宙にあった、ガスを豊富に含む銀河によく似ていると指摘されています。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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