国際宇宙ステーションに接近する「クルー・ドラゴン」(2019年3月に実施された無人テスト飛行「Demo-1」にて。Credit: NASA)

スペースXが開発を進めている新型宇宙船「クルー・ドラゴン」。クルー・ドラゴンの有人テスト飛行「Demo-2」は今年の5月中旬~下旬に実施予定とされていましたが、その打ち上げ日時が2020年5月28日5時32分(日本時間)に決まったことがNASAから発表されました。

■2名の宇宙飛行士を乗せて打ち上げ、約24時間後にISSへ到着

Demo-2でクルー・ドラゴンに搭乗するロバート・ベンケン宇宙飛行士(左)とダグラス・ハーリー宇宙飛行士(右)(Credit: SpaceX)

スペースXのクルー・ドラゴンは、昨年2019年3月に実施された無人テスト飛行「Demo-1」において国際宇宙ステーション(ISS)への往復に成功。今年1月には打ち上げ時のトラブルから乗員を守る脱出装置のテストにも成功しており、残るは実際に宇宙飛行士が搭乗する有人テスト飛行「Demo-2」のみとなっていました。

5月28日の打ち上げでは、Robert Behnken(ロバート・ベンケン)氏Douglas Hurley(ダグラス・ハーリー)氏の2名の宇宙飛行士がクルー・ドラゴンに搭乗します。ベンケン宇宙飛行士は2008年3月のSTS-123と2010年2月のSTS-130でスペースシャトルに搭乗した経験を持ち、ハーリー宇宙飛行士は2009年7月のSTS-127およびスペースシャトル最後の飛行となった2011年7月のSTS-135に搭乗しています。

打ち上げられたクルー・ドラゴンは軌道上で各種テストを行ったのちに、打ち上げからおよそ24時間後にISSへと到着する予定です。両宇宙飛行士は第63次長期滞在クルーとしてすでに到着している3名と合流し、クルー・ドラゴンのテストに加えてISSでのタスクにも従事することになります。滞在期間は未定ですが、ISSを離れた2名はクルー・ドラゴンで大気圏に再突入し、フロリダ沖の大西洋上に着水してスペースXの回収船「GO Navigator」に回収される計画です。

Demo-2を終えてNASAに認められれば、いよいよクルー・ドラゴンの運用が本格的に始まることになります。なお、今回実施されるDemo-2の次となるクルー・ドラゴンの運用初号機には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の野口聡一宇宙飛行士がミッションスペシャリストとして搭乗し、ISSへと向かうことが決定しています。

Demo-2に使用されるクルー・ドラゴン(Credit: SpaceX)

 

関連:野口聡一宇宙飛行士「クルー・ドラゴン」運用初号機への搭乗が決定!

Image Credit: NASA
Source: NASA
文/松村武宏

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