米民間月着陸機「ブルーゴースト」月周回軌道投入成功 着陸は3月2日予定

アメリカの民間企業Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)は2025年2月13日付で、同社の月着陸機「Blue Ghost(ブルーゴースト)」を月周回軌道へ投入することに成功したと発表しました。

4分間のエンジン噴射を実施して月周回軌道へ 着陸は2025年3月2日の予定

アメリカの民間企業Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)の月着陸機「Blue Ghost」(Credit: Firefly Aerospace)
【▲ アメリカの民間企業Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)の月着陸機「Blue Ghost」(Credit: Firefly Aerospace)】

Blue GhostはFirefly Aerospaceにとって初の月着陸ミッション「Blue Ghost Mission 1」の月着陸機で、日本の民間企業ispaceの月着陸機「RESILIENCE(レジリエンス)」とともに、日本時間2025年1月15日にSpaceX(スペースX)の「Falcon 9(ファルコン9)」ロケットで打ち上げられ、地球周回軌道に投入されました。

月遷移軌道投入に備えた軌道の調整などを行った後の2025年2月8日、Firefly AerospaceはBlue Ghostを月へ向かう月遷移軌道に投入。途中で1回の軌道修正操作を行った後、メインエンジンと姿勢制御システム(RCS)のスラスターを使用した4分間の噴射を行って月周回軌道へと投入することに成功したということです。

同社によると、周回軌道投入時点でのBlue Ghostは楕円形の軌道に乗って月を周回しており、今後は月面着陸に向けて16日間かけて軌道を円形に調整していくということです。Blue Ghostは2025年3月2日に危難の海(危機の海、Mare Crisium)にあるラトレイユ山(Mons Latreille)の近くへ着陸する予定です。

月着陸機「Blue Ghost(ブルーゴースト)」のカメラで撮影された地球と月。月は地球の上に点のように写っている(Credit: Firefly Aerospace)
【▲ 月着陸機「Blue Ghost(ブルーゴースト)」のカメラで撮影された地球と月。月は地球の上に点のように写っている(Credit: Firefly Aerospace)】
月遷移軌道投入直後に月着陸機「Blue Ghost(ブルーゴースト)」のカメラで撮影された地球と月。月は画像下部で点のように写っている(Credit: Firefly Aerospace)
【▲ 月遷移軌道投入直後に月着陸機「Blue Ghost(ブルーゴースト)」のカメラで撮影された地球と月。月は画像下部で点のように写っている(Credit: Firefly Aerospace)】

 

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文・編集/sorae編集部