イスラエルの非営利団体による組織「SpaceIL」は、同国の政府系企業「IAI(Israel Aerospace Industries)」と共同で月面探査機を2018年12月に打ち上げると発表しました。打ち上げにはスペースXの「ファルコン9」ロケットが利用されます。
このSpaceILは民間による月面探査を目指すグーグル・ルナ・エックスプライズ(Google Lunar X Prize:GLXP) のイスラエルチームとして活動してきましたが、GLXPは達成チーム無しで2018年3月31日にプロジェクトが一旦終了。しかし出資を受けるなどして、探査機の開発を継続していたのです。
このようにGLXPの参加チームで探査機開発を続けているのは他にもあり、例えばアメリカの「Moon Express」や「Astrobotic」、そして何より日本のispace社による「HAKUTO」があります。
なお、SpaceILの探査機は2019年2月13日に月へと着陸する予定です。もし計画が成功すれば、イスラエルはロシアやアメリカ、中国に続く4番目の月面探査機を着陸させた国となります。
Image Credit: SpaceIL
■Israel Aims to Launch Moon Lander in December
https://www.space.com/41129-israel-launching-moon-mission-december.html
(文/塚本直樹)
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