2016年4月に国際宇宙ステーション(ISS)へと打ち上げられ、トラブルはあったものの無事に宇宙で展開された「ビゲロー膨張式拡張モジュール『BEAM』」。こちらはもともと2年間の設置が予定されていたのですが、NASAはその後もBEAMをISSに設置し続ける予定だと発表しました。
BEAMはビゲロー・エアロスペースが開発したモジュールで、伸縮性と強靭性を兼ね備えた素材からできており空気を入れると提灯のように膨らみます。膨張後の大きさは長さ4m、直径3.23m。現在はISSでの活動領域として、将来的には火星への有人探査の際の居住空間や、宇宙ホテルとしての利用も想定されています。
NASAはビゲロー・エアロスペースとの2年契約を更新し、3年とオプションで1年が2回、BEAMとその周辺技術に関する契約を結ぶつもりです。なお、契約代金はまだ決定していません。どうやらNASAはBEAMに「倉庫」としての利用用途を見出しているそう。これも、ある意味BEAMの正しい使い方なのかもしれません。
またISSの宇宙飛行士はこれまで何度もBEAMの内部に出入りしていますが、まだ居住空間として利用する計画はありません。一方ビゲロー・エアロスペースはさらに大型な膨張式宇宙ステーション「B330」を2020年に打ち上げる計画です。こちらは実際の旅行者の滞在を目指したモジュールとなっています。
Image Credit: NASA/Bigelow
■NASA plans to extend expandable module’s stay on space station
http://spacenews.com/nasa-plans-to-extend-expandable-modules-stay-on-space-station/
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