巨大軍事コングロマリットがさらに大きくなろうとしています。2017年9月18日(現地時間)、米軍事企業のノースロップ・グラマンは米宇宙開発企業のオービタルATKを買収すると発表しました。買収金額は92億ドル(約1兆円)です。
今回株式の78億ドルを現金で購入(残りの14億円は負債)するノースロップ・グラマンは、軍用機から航空母艦、人工衛星、ミサイル防衛システム、情報技術システムなどを開発する巨大軍事企業。同社の戦略爆撃機「B-2 スピリット」や戦闘機「F-14」(グラマン開発)は多くの人が知るところでしょう。
一方オービタルATKは宇宙開発に強みを持つ企業で、「アンタレス」ロケットや「ミノタウロスIV」ロケット、それに宇宙ステーション補給船「シグナス」など、宇宙開発に広く貢献しています。そして今後、オービタルATKはノースロップ・グラマンの第4部門として活動することになります。
ノースロップ・グラマンによるオービタルATKの買収は2018年前半に完了する予定とのこと。この買収によりオービタルATKの経営基盤がより盤石になり、さらに宇宙開発の歩みをすすめることになるのでしょうか。
Image Credit: Wikimedia Commons
■Northrop Grumman to acquire Orbital ATK
http://spacenews.com/northrop-grumman-to-acquire-orbital-atk/
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