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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

今回紹介するのは、大マゼラン雲にある若い星団「NGC 1850」で報告された、ブラックホール候補と恒星からなる連星系を描いた想像図です。

ブラックホール候補と恒星からなる連星系を描いた想像図
【▲ ブラックホール候補と恒星からなる連星系を描いた想像図(Credit: ESO/M. Kornmesser)】

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この画像は、2021年に「恒星質量ブラックホールが発見された」とする研究結果が発表された際に、ESO(ヨーロッパ南天天文台)が公開したものです。画像では、太陽の約11倍の質量を持つと推定された見えない天体(ブラックホール候補)と、太陽の約5倍の質量を持つ恒星が、重力で結びついて連星系を形成している姿が描かれています。

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見えない相手を見つける方法

ブラックホールそのものは光を発しないため、直接観測することはできません。では、研究者たちはどのようにしてこのブラックホールの存在を突き止めたのでしょうか。

その答えは「相手の動きを見る」という手法にあります。連星系では2つの天体が共通の重心を中心に公転しています。片方が見えない天体であっても、もう片方の恒星の動きを詳細に追跡すれば、見えない相方の質量や軌道を計算することが可能です。リバプール・ジョン・ムーア大学などの研究チームは、この恒星のわずかな速度変化を捉えることで、そこに「太陽の約11倍の質量を持つ見えない天体」が存在すると導き出しました。

しかし、この天体の正体をめぐっては現在も議論が続いています。

当初はブラックホールと考えられましたが、その後の別の研究チームによる再解析では、これはブラックホールではなく「外層を剥ぎ取られた星(Stripped Star)」である可能性が指摘されています。外層を失って中心核がむき出しになった星は、非常に小さく暗いため、ブラックホールのように「見えない重い天体」として観測されることがあるのです。

もしこれがブラックホールであれば、これほど若い星団(約1億歳)での発見は初の快挙となります。一方で、もし「剥ぎ取られた星」であれば、星の進化のミッシングリンクを埋める貴重な発見となります。

ESOが公開した冒頭の想像図は、見えない天体の重力が、隣り合う恒星の形に影響を与える様子を視覚化したものです。その正体がどちらであったとしても、目に見えない宇宙の力学を私たちに感じさせてくれる一枚であることに変わりはありません。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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