
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、くじら座の方向約7億8000万光年先に位置する渦巻銀河「JO201」です。この銀河は、銀河団「Abell 85(A85)」に属しており、明るい核を取り巻く青い渦状腕と星形成領域の斑点が他の渦巻銀河と異なって目を引くと思いませんか?
Source
- Image Credit: ESA/Hubble & NASA, M. Gullieuszik
- sorae - ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“クラゲ銀河”のひとつ「JO201」
- ESA/Hubble - Galactic Seascape
JO201の注目すべき点はそれだけではありません。画像の下方向へ流れるように伸びた筋状構造…まるでクラゲの触手のように見えるガスの尾です。このような姿の銀河は「クラゲ銀河(Jellyfish Galaxy)」とも呼ばれています。
この触手のような構造は、移動するJO201からゆっくりとガスが引き剥がされていくことで形成されたと考えられます。銀河の集合体である銀河団では「銀河団ガス」と呼ばれるガスが銀河と銀河の間を満たしており、その中を移動する銀河は、動圧(ラム圧)を受けることでガスが少しずつ剥ぎ取られていくと考えられています。
ひとことコメント
これまでにクラゲのような形状の銀河は何種類か紹介していますが、その中でもJO201は一番”ガスの尾が長い”という特徴をもつクラゲ銀河です。また、関連記事では、よりクラゲのような銀河も紹介していますのでぜひ参照してみてください(編集部)
編集/sorae編集部