金星の地殻は薄すぎるかも? 今後の金星探査ミッションに期待

地球の双子とも表現される金星。

アメリカの研究者らのチームが取り組んだ金星の地殻に関する研究成果を、NASA=アメリカ航空宇宙局が紹介しています。

研究チームがモデルを作成して調べたところ、金星の地殻の厚さは平均40km、最大65kmと算出されました。

この値は金星の環境を考慮すれば非常に薄く、高密度になった地殻の底部が剥がれ落ちたり、高温で溶けたりすることでマントルの一部になり、地殻が薄くなる可能性が考えられるといいます。

今回の結果は、プレート運動はないとされる金星でも、地殻が変成作用を受ける可能性を示唆。研究チームはモデルの検証と改良のため、今後の金星探査ミッションに期待を寄せています。

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NASAの金星探査機Magellan(マゼラン)の観測データなどを使って作成された金星表面の全球画像
【▲ NASAの金星探査機Magellan(マゼラン)の観測データなどを使って作成された金星表面の全球画像(Credit: NASA/JPL-Caltech)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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