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巨大なブラックホールが潜む中心部 ウェッブ&チャンドラが観測した棒渦巻銀河「NGC 1365」

こちらは、ろ座(炉座)の方向、地球から約6000万光年先にある棒渦巻銀河「NGC 1365」です。

James Webb(ジェームズ・ウェッブ)宇宙望遠鏡とChandra(チャンドラ)X線宇宙望遠鏡が観測した棒渦巻銀河「NGC 1365」(Credit: X-ray: NASA/CXC/SAO; IR: NASA/ESA/CSA/STScI; Image processing: NASA/CXC/SAO/L. Frattare and J. Major)
【▲ ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡とチャンドラX線宇宙望遠鏡が観測した棒渦巻銀河「NGC 1365」(Credit: X-ray: NASA/CXC/SAO; IR: NASA/ESA/CSA/STScI; Image processing: NASA/CXC/SAO/L. Frattare and J. Major)】

画像では、白い砂で描かれたような渦巻腕(渦状腕)が渦を巻き、その中心にある紫色の領域が強い光を放っています。また、渦巻腕に沿ったあちらこちらにも、小さな紫色の光点がぼんやりとした輪郭で輝いているのがわかります。

この画像は、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で取得した赤外線観測データと、チャンドラX線宇宙望遠鏡で取得したX線観測データを使って作成されました。赤外線もX線も人には見えないので、色は擬似的に着色されています。

赤外線&X線で捉えたNGC 1365

ウェッブ宇宙望遠鏡は光を吸収した塵(ダスト)が再放射した赤外線を捉えており、銀河の“骨格”のような塵の分布が描き出されています。チャンドラ宇宙望遠鏡は高温ガスが放射したX線を捉えていて、その一部はいずれブラックホールに落下していくとみられています。

NGC 1365や私たちが住む天の川銀河のように、渦巻銀河のうち約2分の3は棒状構造を持つとされています。こうした棒状構造は、銀河全体における星形成活動に影響を与え、銀河に含まれるガスを銀河円盤から中心部へと導く役割を果たしていると考えられています。

中心部に運ばれたガスは新しい星を生み出す材料になったり、超大質量ブラックホール(超巨大ブラックホール)が取り込んだりすることになります。この画像のひときわ明るい紫色の領域はNGC 1365の中心領域であり、太陽の約200万倍の質量を持つ超大質量ブラックホールが存在すると考えられています。

冒頭の画像はチャンドラ宇宙望遠鏡を運用するチャンドラX線センター(CXC)から2023年9月13日付で公開されたもので、NASA(アメリカ航空宇宙局)のチャンドラ公式Xアカウントが2026年5月15日付で改めて紹介しています。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典