
こちらの天体画像は、CTIO=セロ・トロロ汎米天文台のブランコ4m望遠鏡で観測した、輝線星雲「NGC 6188」。
さいだん座の方向、約4000光年先にあります。
青白い星々の輝きと赤い雲のコントラストは、月明かりに輝く珊瑚を思わせます。

輝線星雲とは、若い大質量星から放射された紫外線によって水素ガスが電離し、光を放っている星雲のこと。電離水素領域(HII領域)とも呼ばれています。
NGC 6188で水素ガスを電離させている星々のうち27個は、画像左上に写っている散開星団「NGC 6193」を構成しています。
この画像はブランコ4m望遠鏡に設置された観測装置「ダークエネルギーカメラ(DECam ※)」で取得したデータを使って作成されたもので、NSF NOIRLab=アメリカ国立科学財団の国立光学・赤外天文学研究所から2025年7月9日付で公開されています。
※…暗黒エネルギー(ダークエネルギー)の研究を主な目的として開発された観測装置で、画素数は約520メガピクセル、満月約14個分の広さ(3平方度)を1回の観測で捉えることができます。当初の目的である暗黒エネルギー研究のための観測は2013年から2019年にかけて実施されました。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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