火星と木星の間にある小惑星帯で最大サイズとなる、準惑星「ケレス」。このケレスにて、NASAの探査機「ドーン」が同準惑星の素顔に迫る迫力の画像の撮影に成功しています。
これまでケレスにて氷の火山や輝くスポットを観測してきたドーンですが、今回はその輝くスポットのあるオッカトル・クレーターの詳細画像を撮影。この幅92km、深さ4kmのクレーターは、今年10月に上空1,480kmからドーンが撮影したものです。この輝くスポットは炭酸塩鉱物やアンモニウム塩から成り立っており、それらは地質学的な活動、あるいは他の天体の衝突が熱水を湧き出させ、このようなポイントを作ったものと考えられています。
そして、こちらの画像は「もしケレスを肉眼で見ることができたら…」という想定のもと、作成された画像です。画像の作成にあたっては、2015年に撮影されたデータの色を調整しています。なんだか変化の少ない月のような、あまり特徴のない見た目ですね。
今後ドーンはケレスから7,242km上空の軌道へと移行し、さらなる観測を続けます。その内容は、例えばガンマ線や中性子分光器を利用して小惑星を覆う宇宙線を観測。それをケレスのそばのデータと比較することで、より正確にケレスの組成を確かめようとしています。このミッションは11月4日から始まる予定です。
現在ドーンは主なミッションを終え、今後はその機器が動作する限り観測を続けます。今後のケレスの探査にドーンがどのような功績を残してくれるのか、楽しみに待ちたいですね。
Image Credit: NASA/JPL
■NASA Probe Snaps Stunning New Pics of Dwarf Planet Ceres
http://www.space.com/34780-stunning-dwarf-planet-ceres-pictures-by-dawn.html
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