アリアンスペース社(Arianespace)は協定世界時間5月15日22時13分(日本時間5月16日7時13分)、スカパーJSAT株式会社の通信衛星「JCSAT-13」とベトナムの通信衛星「VINASAT-2」を載せたアリアン5ロケットを、南米フランス領ギアナのクールー基地から打ち上げた。

打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約26分後に「JCSAT-13」と「VINASAT-2」をそれぞれの所定の静止トランスファ軌道に投入し、打ち上げが成功した。

今回の打ち上げ成功を受け、同社のジャンイブ・ルガル(Jean-Yves Le Gall)CEOは「スカパーJSAT株式会社との付き合いは今年で23年になる。最初のJCSATを打ち上げたのは1989年で、ロケットはアリアン4だった。JCSAT-13はアリアンが打ち上げた27基目の衛星である」と述べた。

「JCSAT-13」は、ロッキード・マーティン社製の衛星バス「A2100」をベースに、44本のKuバンド・トランスポンダを搭載し、「JCSAT-4A」の後継衛星として「スカパー!」サービスを支えるという。

一方、「VINASAT-2」もロッキード・マーティン社が開発した通信衛星で、24本のKuバンド・トランスポンダを搭載し、ベトナムを中心に、衛星通信やテレビ放送などのサービスを提供する。

 

■The numbers add up in Arianespace’s latest commercial launch success with Ariane 5
http://www.arianespace.com/news-mission-update/2012/911.asp