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【更新】JAXA「小型実証衛星4号機」打ち上げ日時再設定 12月14日に

JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年12月12日、革新的衛星技術実証4号機として打ち上げられる9機の衛星のうち、「小型実証衛星4号機(RAISE-4)」の打ち上げ日時が再設定されたことを発表しました。

アメリカ企業Rocket Lab(ロケットラボ)の「Electron(エレクトロン)」ロケットに搭載された小型実証衛星4号機は、日本時間2025年12月14日(日)12時00分に打ち上げられる予定です。

当初、小型実証衛星4号機は日本時間2025年12月5日に打ち上げられる予定でしたが、発射場の天候不良にともなって準備作業が延期されたことから、打ち上げ予定日を12月7日へ延期。

その後もRocket Labによる追加の確認作業の時間を確保するために12月9日と12月12日へそれぞれ延期された後、発射場の天候悪化が予想されたことから再び延期されていました。

小型実証衛星4号機(RAISE-4)のフライトモデル(Credit: JAXA)
【▲ 小型実証衛星4号機(RAISE-4)のフライトモデル(Credit: JAXA)】
小型実証衛星4号機(RAISE-4)のCGイメージ(Credit: JAXA)
【▲ 小型実証衛星4号機(RAISE-4)のCGイメージ(Credit: JAXA)】
革新的衛星技術実証4号機のミッションマーク(Credit: JAXA)
【▲ 革新的衛星技術実証4号機のミッションマーク(Credit: JAXA)】
Rocket Labの打ち上げミッション「RAISE And Shine」のミッションマーク(Credit: Rocket Lab)
【▲ Rocket Labの打ち上げミッション「RAISE And Shine」のミッションマーク(Credit: Rocket Lab)】

革新的衛星技術実証4号機として打ち上げられる9機の衛星は、当初は日本で開発中の「イプシロンS」ロケットで打ち上げられる予定でした。

しかし、イプシロンSは2023年7月と2024年11月に実施された第2段モータの地上燃焼試験で2回とも爆発が発生し、原因究明が進められている段階であり、打ち上げの目処は立っていません。

JAXAは実証テーマを実施する機関への影響を調査した上で、2025年度内の打ち上げを堅守するために、革新的衛星技術実証4号機の打ち上げに使用するロケットをElectronに変更したことを2025年10月に発表していました

なお、イプシロンSとElectronでは搭載できるペイロードの重量が異なるため、革新的衛星技術実証4号機の打ち上げは2回に分けて行われます。小型実証衛星4号機に続く8機の超小型衛星の打ち上げ目標期間は、2026年1月~2026年3月です。

また、小型実証衛星4号機のRocket Labでの打ち上げミッションの名称は、衛星の名前にちなんで「RAISE And Shine」と命名されています。

革新的衛星技術実証4号機とは

革新的衛星技術実証4号機は、大学・研究機関・民間企業などが開発したハードウェアに宇宙での実証の機会を提供する、JAXAの「革新的衛星技術実証プログラム」における4回目の実証機会です。

公募テーマは2022年6月~7月にかけて募集され、以下の8つの部品・機器と8機の超小型衛星が選定されました。

小型実証衛星4号機(RAISE-4)に搭載される部品・機器

・低軌道衛星MIMO/IoT伝送装置「LEOMI」(NTT株式会社/JAXA)
・民生GPU実証機「GEMINI」(三菱電機株式会社)
・水を推進剤とする超小型統合推進システム「KIR-X」(株式会社Pale Blue)
・小型衛星用パルスプラズマスラスタ「TDS-PPT」(株式会社高橋電機製作所/山梨大学)
・膜面展開型デオービット機構「D-SAIL」(株式会社アクセルスペース/サカセ・アドテック株式会社)
・発電・アンテナ機能を有する軽量膜展開構造物「HELIOS-R」(サカセ・アドテック株式会社/JAXA/東京科学大学)
・耐放射線地球観測カラーカメラ「CF-CAM」(マッハコーポレーション株式会社)
・SOISOC活用オンボードAI物体検知機「AIRIS」(三菱重工業株式会社)

超小型衛星(CubeSat)

・編隊飛行技術試験衛星「MAGNARO-II」(名古屋大学)
・海洋観測データ収集IoT技術実証衛星「KOSEN-2R」(米子工業高等専門学校/群馬工業高等専門学校)
・一体成型技術実証衛星「WASEDA-SAT-ZERO-II」(早稲田大学)
・CubeSat搭載用超小型マルチスペクトルカメラ実証衛星「FSI-SAT2」(一般財団法人未来科学研究所)
・折り紙リフレクトアレーアンテナ実証衛星「OrigamiSat-2」(東京科学大学)
・バッテリ異常検知システム実証衛星「Mono-Nikko」(株式会社大日光・エンジニアリング)
・地震先行現象検知検証衛星「PRELUDE」(日本大学/静岡県立大学)
・速報実証衛星「ARICA-2」(青山学院大学/理化学研究所/株式会社IHIジェットサービス)

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典